雨が嫌いな太陽

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村山 side

｢わり、トイレ行ってくるわ｣

｢｢おーう｣｣


アイツらとのゲームの間トイレに行きたくなった俺は1人でトイレへ向かった

ゲーム強くなりてぇなーなんて考えながら。


でも途中で外がすごく騒がしくなった


とりあえずざわざわ音が聞こえる
ここ定時制なのに？


喧嘩でもやってんのか？


それよりトイレ…


でもその俺の目の前にあいつが現れたんだ、


『はぁ…まじかよぉ』

｢あれ、迷子？｣


ん？この子…あの時のオレンジの女？

でも髪型が……てかなんかズレてね？




え………………か、つ、ら？？？？
いや、失礼かもしれない。



それに向こうにも見つめられてる

あれ、もしや


｢ん？顔になんかついてる？｣

『あ、いや…えと、こんにちは』

｢こんにちは｣


なんで挨拶？

人違いか、まぁいいや



"こっち定時じゃねえの？！"
"でもそっち行ったぞ！！！"


追いかけられてんのかな


『とりあえず、さようなら！！！』

｢ん？うん笑 さようなら〜｣


俺の横を通りすぎたあいつはめちゃめちゃ足が早くてびっくりした…
なんていうか、嵐みたいだったな。

俺のトイレに行きたいなんて感情も無くなって不思議とあいつから目が離せなかった。


窓から外を見ると廊下を走り回ってるのが見えた

その後だ。


あいつはベランダから落ちた、
でも走ってる。

常人じゃねえだろ、あの高さだぞ？
俺だってあんな高さは飛べっこない。

ひょろひょろに見えるけど何もんなんだ…

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