君に憑きたい！<2>

束縛 ページ23

You side


目が覚めた。


不思議なことに、今日はあの夢を見なかった



隣にはリノヒョンの寝顔があって、目元に掛かった髪の毛を避けると綺麗な顔が現れる。


この人の寝顔を見てると、たまに思う




この人は本当に人間なんだろうか？


やはり国宝にするべきでは？？？



長いまつ毛、高い鼻、綺麗や唇
順番に触ってみると




LK「何、ポッポするよ」

「ｯｯびっくりした、起きてたんですか」

LK「そりゃ触られたら起きるよ」

「すいません〜」

LK「もっと触ってくれてもいいんだけど」

「触りませんよ」



そういえば、僕は昨日ベランダで寝たんじゃなかったっけ？

いつの間にここに戻ったんだ？



LK「あー昨日ベランダで寝落ちしてたよ」

「え！！ベランダで寝落ちしてたの？！」

LK「うんだから引き摺って戻した」



引き摺って……？引き摺ってか。


引き摺って？



LK「あ、今日は俺が朝ごはん作るんだった。ほらリビング行くよ」

「はーい」



手を引かれてそのままリビングのソファに腰をかけ、隣に座っていたイェニヒョンの肩に頭を乗せる


睡眠不足の僕はそれだけで寝れる。


ウトウトしてきた頃、


IN「寝れてないんでしょ」

「…わかります？そ、うなんで……すよ」

IN「ご飯出来たら起こすから寝てな？」

「はいぃ…」



やっぱりヒョンってマンネマンネ言われてるけど、漢を感じるよね。こういうのとかほんとにそう


ここで寝て夢を見ても大丈夫、隣にヒョンがいるから


きっと大丈夫。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿
IN side


嬉しすぎることが起きてる、


僕の肩を使ってAが寝てる。



しかも珍しくAが自ら僕に寄りかかってくれた、


多分全然寝れてないんじゃ…最近エナドリとかコーヒーとかすごい飲んでるし。



でもなにか作業してるって訳でもないみたい



体壊さないか心配。



Lk「ご飯できたよ〜他の奴ら起こしてきて〜」

IN「はーい、Aご飯出来たって」




と言っても起きないA


IN「A？」



よく見ると呼吸が荒い。


汗もかいてる…怖い夢でも見てるのかな



IN「A〜」


揺すってみても全く起きる気配がない、具合悪いのかな



IN「A大丈夫…？」


「ん"ん"…ヒョ…ン、ぼ……くを…ぉこして」



震えるAは目をつぶったまま、途切れ途切れだけど呟いた


相当嫌な夢を見ているのではと思ったので…


ヒョンを許せ！A！




思いっきりデコピンした。

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