君に憑きたい！<2>

✳︎ ページ19

You side

____ﾌﾟﾙﾙﾙ


さっきからずっと携帯が鳴り続けてるんだけど、誰だろう。



客「電話出なくてもいいの〜？彼女さんかもよぉ」

「いやぁ、僕彼女さん居ませんもん笑 出てきます」


店長に声を掛けてから電話に出てみたら



"あ、もしもし…私○○事務所の人事担当の者なのですが"

「あーはい、なんの御用で？」




事務所からなんで電話がかかって来るんだろ

僕なにかしたっけ…ていうかここの事務所名前聞いた事ないな



は！もしかしてヒョンの事務所だったりする？！




"単刀直入に申し上げます、貴方をスカウトしたい"


「はい？！いや、でも僕アイドルとかになるつもりは無くて…」


"それでも！1度！うちの事務所に来て下さいませんでしょうか！！"

「えぇ〜……ん？なんで僕の電話番号知ってるんですか？」


"それはですね……"
「怖いのでお断りさせていただきます。」_ﾋﾟｯ



改めて考えてみてもそうだ、どこから入手したのだろう
もしかして流出してる？！

と言っても僕変な所で買い物とかしないんだけど。



「ん〜………」

店長「悩んでるところすまんが、明日ここに取材が来るんだけどいいか？」

「取材ですか？記者さんが？」

店長「いや……テレビだ！！俺らがまたテレビに出られるとはなぁ！！嬉しいよ！！」

奥「そうねぇ、でもあなたの美貌が…」



まーーーた始まった。



とりあえず、明日はテレビの取材が来るんだそうだ
それで僕で良ければ一緒に出ないかって


僕は勿論、


「出ません！！理由があります！！」


実は僕にはストーカーがいる、これは本当の話。

韓国に来なきゃいけなくなった理由がこれだ、
それなのにテレビに出てしまったら元も子もない。



ヒョンとのダンス動画は帽子もマスクも付けてたから出ることが出来たけど、サングラスのみだと普通にバレる。




店長「そうかぁ、お前の美貌もやっと世界進出するのかと思ったんだけどなぁ」

「何を言ってるんですか笑」

奥「あら、そう…ここバイトさん誰も来ないから手伝ってくれるのあなたしか居ないのよ…明日来れない？」

「もちろん明日も来ますよ！」

奥「本当に助かるわ、明日の賄い楽しみにしててね？向こうの人達には言っておくから」




明日の賄い…！！何が出るんだろう！！！

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