新たに芽吹いても。 ページ5
母「で、Aはどうしたいの？」
いつになく真顔での雰囲気を重くしつつ、お母さんは言った。
母「私は別に娘が苛められキャラでも良いの、それに男と女のことを、他人がどうこう言ってもね」
鶴「婆！お前自分が今何言ってるか・・」
絵「あにぃ、邪魔しちゃ駄目」
兄はお母さんを止めようとするが絵里が遮る。
母「それに私はAが助けてって言った時、本当に助ける事も出来ないし救えない。所詮他人だもの」
修「・・・」
三雲さん達もお母さんをまじまじと見る。
母「でも、気付かせてあげれる。笑顔で接する事が出来る。守ってあげれるよ。どんな道を選んでも、どんな未来があってもね。それが」
お母さんは私を抱き締めてくれた。
母「母親だよ」
私はお母さんを見上げる、偉大だった。それを思った矢先自分の言いたい事が明確になった。
主「お母さん、私、もう無理です・・」
またうわぁんと泣き出してしまった。今日は良く泣く日だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宇「なる程、つまり学校はこのまま維持。そして二宮さんの件は」
主「もう少し考えると言う事で・・」
すみません、と頭を下げると宇佐見さんは良いよと笑った。ここは病院の個室。
私はあの後、疲れて気を失い出血の量もヤバいらしかったので緊急で搬送された。宇佐見さんが付き添いで着てくれたらしく、話の続きと自分の意志を話した。
宇「もうさ、私立来ちゃいなよ。そしたら私も居るし、奈良坂君とか古寺君とかボーダーの子が沢山居るからいざという時助けれるし」
主「いや、でも私、頭悪いので・・」
実は、私は学校の先生方に『高校は諦めましょう、こちらも雪村さんの成績ではお手上げですし・・無理です』と急遽、担任と主任の先生を合わせ、四者面談が行われたぐらいだ。
宇「うーん、勉強ならさ、私教えるし・・」
「多分、あねぇは無理だねー」
ドアがガチャと動き、聞き覚えのある声が入ってくる。絵里が母と一緒に飲み物を買ってくれたらしい。
母「宇佐見ちゃん、コーヒーとお茶どっちにする？」
宇「良いんですかー？ならコーヒーで！」
宇佐見さんはお母さんからコーヒーを受け取ると早速飲み始めた。
絵「あにぃと四者面談も盗み聞きしてたけど、内容ひどかったしね・・いっその事、結婚相手探すとか暴挙に出てたし。普通は三者面談なんだよね」
まず、そこから可笑しいと絵里は言う。
絵「あねぇ、隠すからね、どうせ教科書とかも燃やされたんでしょ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ワールドトリガー」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヤンデン(プロフ) - ラピスさん» 遅くなってしまってすみません、コメントありがとうございます！！ (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 1d3d7fbfcd (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 面白いです。頑張ってください (2016年7月27日 15時) (レス) id: 0a8ded5031 (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» にしてもお久しぶりです！コメント嬉しい・・・ (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» 止めて下さいw← (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - んふふ報復なら何時でもできる準備はしてましたよー？さて、夢主ちゃんにしたこと全部やり返したる！ (2016年6月11日 12時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヤンデン | 作成日時：2016年3月14日 23時
