私の求めている物は。 ページ31
私は慌ててスマホを取り出した。そして髪の毛を整えて深呼吸してボタンを押した。
主「も、もしゅもしっ！に、にに二宮さんですか？！」
盛大に噛みまくった応答だった。
二『・・・雪村か』
主「はいっ！雪村です、あのこないだの事で・・」
私は一瞬、兄と目が合う。2階へ行けと物凄い鬱陶しそうだった。
二『どうやら決心はついたんだな』
主「はっ、はい！私、私、歌手になりたいです。早く早く歌いたいですっ！」
私は自分の部屋のベッドの上で正座した。すると二宮さんはさらりと言ってきた。
二『ニュートンが自宅に「猫くぐりの扉」を作っていたとエピソードは有名だが「ニュートンが猫好きだった」のが意外だから有名になったんじゃない。「当時のイギリスではまだ猫がペットとして一般的ではなかったのに飼っていた」というのが変人性を際立たせているからだと言う』
主「えっと」
二『つまり、お前は何をする？意外性を求めるのか、それとも別のを売りにするのか。アイドルはそう言う事も考えないと行けない。歌手でも同じ事だ。レッスンの前に宿題だ』
私は首を傾げて結果的に納得した。
主「どんな歌手になりたいかの歌手像をって事で良いんですかね・・？」
すると二宮さんは呆れた声を更に強めた。
二『はぁ、理解が遅い』
主「す、すみません」
二『良いか、メモを取るようにしろ』
二宮さんは私に紙に書くように指示した。私は慌てて用意する。
二『現実を見るとお前は歌手にはなれない、そんな才能のない馬鹿が歌手を目指すんだ。それの意味は分かっているな』
その言葉が今になってはプレッシャーではなくて挑戦のように聞こえるのは、私が世の中をなめているのかそれとも、強くなったのか。
主「はい」
二『お前にしてはそこそこの返事だ、じゃあレッスンの前にやってくる事を今から言う。メモを取って必死でシミュレーションしろ』
主「はいっ！宜しくお願いします・・！」
私は癖で土下座しそうになるが一生懸命止めた。こうして、私の新しい未来への道が始まったような気がした。
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ヤンデン(プロフ) - ラピスさん» 遅くなってしまってすみません、コメントありがとうございます！！ (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 1d3d7fbfcd (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 面白いです。頑張ってください (2016年7月27日 15時) (レス) id: 0a8ded5031 (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» にしてもお久しぶりです！コメント嬉しい・・・ (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» 止めて下さいw← (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - んふふ報復なら何時でもできる準備はしてましたよー？さて、夢主ちゃんにしたこと全部やり返したる！ (2016年6月11日 12時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤンデン | 作成日時：2016年3月14日 23時
