過去とは実に拙い物語。 ページ28
「えりー？あしょぼあしょぼ！」
小さな女神様と出会って1週間。姉は私の名前を覚えてくれて仲良くするのに勤しんでいた。集合場所は川。いつも姉さんは川から出て来るからだ。
主「いじゅほ！かりゃて―！」
絵「うん、空手やってるよね」
これが合法ロリ、未だに喋れない姉7歳。本当にいじらしい物だ、あの糞婆によるストレスが確実に解消されてゆく。家庭教師が17人も居るのだ吐くわ。私と姉さんは足を水につけてぱちゃぱちゃする。
主「つめちゅい」
絵「冷たいよね―、あれ？」
私はある違和感に気が付いた。
絵「姉さん、あのっ」
「みなまで言うな」
私は石を投げつけられた、兄さんである。兄さんは私の隣にしゃがんだ。そして愛でる目で姉さんのほっぺを撫でた。
鶴「臭いだろ？」
絵「うん、泥の臭いがする。それにいつも同じ服だし学校も行ってないんでしょ？違和感しか感じない」
兄さんは苦笑いして話を始めた。
鶴「見捨てられたんだよ。無価値で生きている意味も無いってお前が産まれる前に婆さんが。俺は助けられなかったからその変わりにここに毎日来てるんだ、言葉を頑張って覚えさせて喋らせて婆さんに認めてやって欲しいんだ」
絵「無価値で生きている？！ふ、ふざけないでよ！確かに言葉は赤ちゃん言葉だしそうだけど！」
鶴「お前、見下さないんだな」
確かに始めは見下してたよ？でもねあんな純粋な笑顔見せられたら黙ってられない。
絵「はっ？兄さん、私は姉さん好きだよ。私には女神様に見えたから、地獄から救ってくれる、新しい世界を見せてくれる小さなお姫様」
鶴「お前訳分かんないわ、でもさこいつ雰囲気は分かるんだな。泣くんだ、辛いんだよ」
だからさ、と兄は微笑んだ。
鶴「あの糞婆から逃げないか？確かに俺はまだ9歳、だけど俺達の母さんや父さんが俺達を保護してくれるらしいんだ！出穂も親が取り戻しに来てくれるって」
母さん、父さん、聞き慣れない名前だ。私達は昔から親はどこかへ行ったと説明されてたから衝撃が大きくて言葉にならなかった。出穂ちゃ は親に裏切られたって泣いてた事もあった。
鶴「来るか？」
絵「良いよ」
しかし、この急展開についていける頭はあって返事は出来た。姉を永遠可愛がりたいなら着いてこい。そう言う事だ。
これは一目惚れだった。まるで音符をなぞるような細かい感情が私にはある。良し、唯一の妹として全力で可愛くなろうじゃないか。この女神様に誓って。
私は兄を見て笑った。
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ヤンデン(プロフ) - ラピスさん» 遅くなってしまってすみません、コメントありがとうございます！！ (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 1d3d7fbfcd (このIDを非表示/違反報告)
ラピス - 面白いです。頑張ってください (2016年7月27日 15時) (レス) id: 0a8ded5031 (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» にしてもお久しぶりです！コメント嬉しい・・・ (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
ヤンデン(プロフ) - アイカさん» 止めて下さいw← (2016年6月12日 13時) (レス) id: 170357b66c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - んふふ報復なら何時でもできる準備はしてましたよー？さて、夢主ちゃんにしたこと全部やり返したる！ (2016年6月11日 12時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤンデン | 作成日時：2016年3月14日 23時
