変なの。 (ページ2)

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夏休み初日。

いざ休みになったはいいものの、私は暇を持て余し、昼間自分の部屋でぐうたらしていた。

生活委員の仕事は8月から。

現在は7月25日。

あと約1週間ある。

読めていなかった漫画の続きでも読もうかと手を伸ばした時、携帯がブーッと震えた。

画面には、菜月の名前が表示されている。

私は漫画に伸ばした手をそのまま携帯へ伸ばし、通話ボタンをタップする。

「もしもし？菜月？」

「あ、もしもしA？今暇？」

「ちょー暇だけど。何か用？」

「用ってゆうか、私も暇だったから暇つぶしに付き合ってもらおうと思って。」

「そんな事だろうと思った。いいよ、どうせ暇だし。」

「だと思った！...あ、そうだ！さっきお姉ちゃんから聞いた話なんだけどさ、」

丁度いい暇つぶしになる、と寝転びながら適当に相槌を打つ私に、菜月は低い声で言った。

「うちの学校の怪談、知ってる？」