ヤンキー君と天然彼女【名前変換】 (ページ7)

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Story.6 ページ7

#ヤンキー君

悠斗「あれ、親は?」

「二人とも海外赴任です。」

・

悠斗「ふーん。てことは一人暮らし?」

「まぁ…」

・

こんなでかい家に一人暮らしって…

悠斗「寂しくないわけ?」

「そりゃあ、最初はそうでしたけど、

もう慣れました…」

悠斗「…ふーん。」

・

ｺｲﾂ、嘘ついてる。

慣れたんだったら

そんな寂しそうな顔するわけないだろ。

・

・

「あ、そのへん、適当に座ってください。」

悠斗「おう。」

・

「…で、課題って何ですか?」

悠斗「…国語に数学に英語。」

・

「…ほぼ全部じゃないですか。」

悠斗「誰かさんのせいでな。」

「うっ…」

・

そんな会話をしながら

彼女はコトンとﾏｸﾞｶｯﾌﾟを机の上に置く。

・

「ｺｺｱです。」

悠斗「…ども。」

・

「あ、違うものの方がよかったですか?」

悠斗「いや…ｺｺｱ何て久しぶりだから…」

「ｺｺｱ､好きなので…」

・

・

そういえば俺

ｺｲﾂのこと何にも知らねぇな…

一応、“彼女” なのに…

・

・

悠斗「お前、名前は?」

あ「あぁ…小川Aです。」

悠斗「A…か。」

・

あ「ちょっ…いきなり呼び捨ては

おかしいじゃないですか。」

悠斗「あ? 俺の勝手だろ。」

・

あ「っ…そちらのお名前は…」

悠斗「真中、悠斗。」

・

あ「真中君…」

悠斗「悠斗でいい。」

・

あ「悠斗…君…?」

悠斗「…っ」

あ「…あの?」

・

悠斗「な、何でもねぇから!!

ほら、さっさとやるぞ!!」

あ「あっ、はい!!」

・

返事をすると急いで課題に取り掛かるA。

・

・

何なの、ｺｲﾂ…

急にきょとんとして、首までかしげて。

・

ちょっとだけ可愛いかと思っちまった…

・