ヤンキー君と天然彼女【名前変換】 (ページ28)

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Story.27 ページ28

#ヤンキー君

屋上の扉を開けると、さっきと同じ体制で

足を折り曲げて泣いてるAの姿。

・

よっぽど怖かったんだろうな…

・

こんなとき、どうすればいいのか分からなくて。

言葉で言っても直接言うのはやっぱり照れくさくて。

・

だから、俺はそっと彼女に近づき

後ろからそっと抱きしめた。

・

あ「…っ誰ですか…?」

・

勢いよく振り向こうとする彼女の目を

手で隠して、

・

悠斗「悪いけどこっち見ないで…」

・

俺は小さくそう言った。

・

あ「悠斗…君?」

悠斗「うん、そう。」

・

あ「ど、どうして振り向いたら…」

悠斗「恥ずかしいから。」

あ「えっ…」

・

悠斗「恥ずかしいからに決まってんだろ…」

・

自分の言葉で恥ずかしい気持ちが

もっと恥ずかしくなっていく。

・

でも、ちゃんと言わないと…

今、言わないとAとの関係も

もっと気まずくなるだろう…

・

俺は小さく息を吐き、

彼女の目を隠してた手をそっとどけた。

・

あ「悠斗君…」

悠斗「っあー! こっちは見るな!」

あ「は、はい!」

・

俺の言葉にビクッと肩を上げたA。

・

…っ何やってんだよ…

俺がやりたいのはそういう事じゃなくて…!

・

俺はゆっくりと深呼吸をし、

小さく口を開けた。

・

悠斗「…いいか…一度しか言わないからよく聞けよ。」

・