ヤンキー君と天然彼女【名前変換】 (ページ13)

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Story.12 ページ13

#天然彼女

尋常ないほどのアラーム音が

ｽﾏﾎから鳴り響いて私は起きた。

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いつもはもっと小さな音なのに…

と思い、ｽﾏﾎを手に取る。

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あ「ん? あれ、昨日の夜ってｱﾗｰﾑ…」

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いつ寝たのか記憶がない…

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ということは、いつの間にか

寝てしまっていたということになる。

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・

あ「というか、昨日何やってたんだっけ…?」

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確か、引っ越しの荷物を片付けて

知らない男の子に怖い顔で怒られて。

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そして何故か付き合うことになっちゃって。

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夜はその子に勉強教えていて…

あ「そこから何してたんだっけ…」

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疑問が残ったまま

体を起こしベッドから出ると、ﾃｰﾌﾞﾙの上に

メモが一枚置かれていることに気がついた。

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“耳壊れなかった?”

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一行目に綺麗な字で悪意たっぷりの言葉が

書かれていた。

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でも、下に行くにつれて

その悪意は消えていて…

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むしろ嬉しすぎて

涙が出そうになって。

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“基本暇人だから、

寂しくなったらいつでも呼べよ。”

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“こんなデカい家に一人ってもったいないしな”

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“お礼として、朝ご飯作っといたから

有り難く食べろよ”

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P.Sのところにはそう書かれていて

何だかおかしくて朝から笑顔になれた。

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自分の部屋に戻って

ﾊﾝｶﾞｰにかかった新しい制服に着替えて。

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下におりて冷蔵庫の中を開けると、

メモ通り、ﾌﾚﾝﾁﾄｰｽﾄとサラダが入っていた。

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あ「あ…」

ｺｺｱもある…

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あ「お礼でも普通、ここまでしてくれますか…」

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怖いのか怖くないのか。

優しいのか優しくないのか…

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あ「ふふ、おもしろい人…」

・