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「もういいかい」

何処に居るの?

『まぁだだよ』


「···もういいかい」

これは何回目?

『まぁだだよ』


「いつになったら見つけさせてくれんの?」

『···』


何も言わない、ただ寂しそうに微笑んでいるだけの彼女。


『···』


微笑んでいるだけの···













「と··やくん」

「刀也くん!」

「んぁ?何?」


耳元で名前を呼ばれたからイラつきながら目を開ける。
と同時に頭を軽くこずかれる。


母「何?じゃないでしょ〜、何時まで寝てるの?遅刻するわよ!ガクくんも待たせてるのよ?」

「ぁ、やべっ」

母「ほ〜らっ早く準備しなきゃ」

「はい」


着替えるからと母さんを部屋から出してドサッとベッドに座り込む。

これで何回目だろうか、この夢を見るのは。
ここ最近ずっとだ。


「ほんと、目覚め悪いな···。」

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作者名:しきね | 作成日時:2023年12月3日 21時

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