ひとつ屋根の下で (ページ6)

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いつもと違う彼の表情と少し強めの口調。

彼のペースに呑まれそうになる。

さっきヒスンにキスされたばかりで、あの感覚が小さなトラウマになった私は咄嗟に手で彼の口元を押さえた。

sn「…怖い？」

「大丈夫だって。ヒスニヒョンみたいにはしないから」

私の上に跨る彼は、いつの間にか《男の子》から《男性》になっていたようで。

男性の力には勝てない。

私の両手首を片手で少し強く掴んで頭上に押さえつけた。

『…いやっ、ソヌ、！』

sn「ちゃんとしなきゃ、ヌナ」

「さっきの、誰にも知られたくないんでしょ？」

脅すようにヒスンとのことを言ってきた。

いつものソヌじゃない。

キス以上のことをされそうで、助けを求めようとした。

すると

コンコン

「ソヌヒョン、Aヌナどこにいるか知りません？」

ニキだ。

助かった、と安心した。

いつもはいたずらばかりされるけど、今日(今)だけは命の恩人だと思った。

なかなか返事が返ってこず、おかしいと思ったのかさっきよりも大きい声でソヌヒョン〜！？と呼んだ。

sn「はいはい、ここにいるよ〜」

「惜しかったー今度にお預けね」

『今度があるの…？』

sn「ヌナとぼけないでよ〜！」

「"お願い"忘れないでね？」

そう言って耳に触れるだけのキスをした。

私の手を引き、ニキの元へ連れた。

nk「ソヌヒョン遅いよ」

「…ヌナがソヌヒョンの部屋にいるの珍しくない？」

sn「ごめんって。相談聞いてもらってたんだ」

nk「へ〜それは良かったですね〜」

棒読みでソヌを羨ましがるような素振りをした。

もうなんなのさ！と少しぷんぷんしているソヌを見て、さっきのソヌはなんだったんだろう…と疑問が増えた。

nk「おやすみーソヌヒョン」

sn「僕まだ話してるんだけど？！」

ニキはソヌを無視して、私の手を掴み自分の部屋がある方へと進んだ。

ニキの部屋の前に来ると、

nk「…ヌナ、今日一緒に寝てください」

『もちろん！』

『ニキは誰かさんと違ってお利口さんだもんね〜』

nk「もう〜子供じゃないってば」

はいはい〜、と言いながら部屋に入った。

やっぱり今日は疲れていたみたいで、ベッドに横たわるとすぐにすーすーと寝息が聞こえた。

いつものように私を抱き枕のように抱きしめて眠った。

私も彼の規律のいい寝息を聞いていると次第にまぶたが落ちてきた。

今日あったことはまだ気持ちの整理ができてないけど、明日どうにかしよう。