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五滴目 ページ6
気づくと私はベットの上に居た。
ふかふかで、暖かくて....。
なんだか、ゾムが会いに来てくれてた覚えがあるんだけど...どうせ夢だよね。
私なんか、こんなに何も出来ない、病気ひとつで何も出来なくなる私なんか、私なんか。
そう考えてると、また辛くなって心臓がギューッと締まる。
『うっ...うぅ...ｽﾞｽﾞｯ...あ...ぁ....ｽﾞｽﾞｯ....』
「A！？」
そう家の中に響いた。
すぐにバタバタという音が聞こえ、こちらに向かってくる足音。
「A！？」大丈夫か！？傷、どうや、手当したけどだいぶ深かったから治るまでは安静にせなあかんで。｣
彼はドアをガバッと開けてベットの脇についた。
「お願いやから、俺と一緒に死ぬまで、生きててぇや、1人で死なんで？...これから、一緒にここに住むから、な。」
そういうと彼は抱き締めてくれてキスをしてくれた。
そうだ...彼は、彼だけが、私の大好きな「ゾム」なんだ...
私をあの地獄から助け出してくれるんだ...
そう思えると、安心してしまって、だんだん意識が遠のいた。
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作者名：空 | 作成日時：2022年5月1日 23時
