*story65 ページ31
「ふぅん、そーなんだー…」
零斗は情のない目でしばらく私を見ていた。
やがて、ニヤリと笑うと…ポケットから鈍く、銀色に光り輝くものを取り出す。
刃物…――――
「え…」
それは、この間のバタフライナイフではない…また別のナイフだった。
「俺さ、何度か考えたの。Aはちゃんと言いつけを守ってくれない。
守ってくれたとしても、守らなかったことの方が多かった。
気づけば俺以外の人と喋ってる…だったら。
もう我慢の限界なんだ。だったら、
殺/して俺のものにしちゃえばいいんだ」
「や…やだぁ!」
ドンッ!
怖くなって後ろに退くも、私の後ろにあったのは…壁。
前からは零斗が迫ってきてるため、逃げ道はない。
怖くて体が…ガタガタと震える。
「大人しくしててね?すぐ楽になれるから…」
「や…」
彼が1歩1歩近づくたびに、私の体の震えは一層増す。
私が怯えている間にも、零斗は容赦なく刃物を…振りかざす。
どうして…私のせいなの?
彼が狂ったのは、私のせいなの?
『だって、おかしいんだもん。俺が寂しがってるのにAが他の男と話すんだもん。
俺がこんなになったのは、Aのせいなんだからね?』
以前、彼がこんなことを言ってたのを…思い出す。
私が言うことを聞かないから…彼は狂っちゃったんだ。
…そっか…それなら仕方ないね…
私は殺/されるのを覚悟で、目を閉じた。
…ねぇ、零斗。
私が死んで生まれ変わっても…―――君の彼女にしてくれますか?
そしてまた…――――一緒に遊んでくれますか…?
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るしふぁー(プロフ) - 萌えました (2021年4月16日 0時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - この話さいこーーーーーーーー!!神だよぉぉぉぉぉぉぉ!!! (2019年2月22日 9時) (レス) id: c181c25be4 (このIDを非表示/違反報告)
れな - 殺されるのは嫌だけど、こんな感じに愛されたいw (2017年11月23日 23時) (レス) id: dd04f2f859 (このIDを非表示/違反報告)
未奈 - ただただ…怖かったです… (2017年3月8日 1時) (レス) id: 16311fefcb (このIDを非表示/違反報告)
すたぁだすと - ヤバい!小6の私でもハマってしまったではないか!!! (2016年9月26日 12時) (レス) id: baeee8abc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肆 | 作成日時:2013年9月17日 18時