*story60 ページ26
「ハァ…大丈夫だ、ここなら見つからない」
そう言って連れてこられた場所は…空き教室。
もうほとんど生徒が利用していないところで、訪れる人は滅多にいない。
けれど、何故かきちんと整頓されている部屋なのだ。
「ねぇ、何で離れないといけないの?」
私が息を切らしながら問うと…彼は再び溜息をつく。
「…お前は気づいてないのか?」
…気づいてない?何に…?
「その顔は気づいてないって顔だな。まぁいい。
お前、最近おかしいぞ?茅野とも喋らなくなるし…零斗に脅されてるのか?」
「まさか…」
「それと。お前のその腕につけてる包帯。大方奴にやられたんだろう。
それを考えると…あの事件の犯人もあいつなんだろう」
彼は私に答えさせる間も入れずに淡々と説明する。
そして遂には…私の左腕に巻かれた包帯を指さし、言った。
私はただ…驚愕することしかできなかった。
何で…―――何で何で。
どうして、そこまで知ってるの…?!
「お前は今…俺からしたら単なる操り人形だ。
あいつの思い通りに動く、恰好のな」
「やめてっ!」
私は気づけば、大声を出していた。
「私は私の意思で動いているだけなの。彼は悪くないの…!」
「そーそー。悪くないんだって」
突如聞こえた声。
振り返ると…ドアのところに、格好つけて立ってる零斗がいた。
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るしふぁー(プロフ) - 萌えました (2021年4月16日 0時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - この話さいこーーーーーーーー!!神だよぉぉぉぉぉぉぉ!!! (2019年2月22日 9時) (レス) id: c181c25be4 (このIDを非表示/違反報告)
れな - 殺されるのは嫌だけど、こんな感じに愛されたいw (2017年11月23日 23時) (レス) id: dd04f2f859 (このIDを非表示/違反報告)
未奈 - ただただ…怖かったです… (2017年3月8日 1時) (レス) id: 16311fefcb (このIDを非表示/違反報告)
すたぁだすと - ヤバい!小6の私でもハマってしまったではないか!!! (2016年9月26日 12時) (レス) id: baeee8abc2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肆 | 作成日時:2013年9月17日 18時