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教室に着くなり、私は優弥の元へ向かい彼の机に、ドンッと両手をついた。


「う、わっ??!」


いきなりのことだったのか、驚いたような声を出す彼。


そして目を見開いて…私を見る。


「…あ、あのさぁ、優弥?」


絞り出すような声で言う…これが、精一杯だったのだ。


「…何?どうかしたのかな、Aちゃん」


ニコッと笑いながら応答する彼。


Aちゃん…そう呼ばれ、私の心臓はドクンと高鳴った。


「あ…あ…あああああ…」


「…っちょ、大丈夫か…?どうかしたのか…?」


ちゃん付けで呼ばれたことに動揺してしまい、変な声が出て心配される始末。


本当に大丈夫かな…?上手くいくだろうかな?ちゃんと伝わるだろうかな…?


色々な否定論が頭を駆け巡る。


だけど私は前へ進むんだと、頭をフルフルと振って雑念を取り払った。


「あ…あああのね、ちょっと大事な話があるから…今一緒に屋上に来てくれないかな…?!」


「うん…いいけど…ここじゃダメなの?」


少し悩んだような表情をした後、再び笑い快諾してくれた彼。


ここじゃダメって…ダメに決まってるから呼び出しかけてるんだろうがっ!!


「だ、ダメなの…っとにかく来て!!」


そうは思いながらも、口には出さずに内心でとどめる。


そして彼の腕を掴み…強引に立たせた。


「あ、ちょ?!」


驚く彼を無視し、一目散へ屋上へ。


腕を引っ張っている途中、雅と目が合った。


『頑張って』…―――彼女は、目でそう言った。


…有難う…頑張るよ!!


私は内心でお礼を返し、教室を飛び出した。

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設定タグ:ヤンデレ , 狂愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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* - ごめんなさい…小説ではなく、小説風でした… (2019年2月23日 16時) (レス) id: d088684f45 (このIDを非表示/違反報告)
* - …動物を○してるなんて読みたくなかった…きっと動物が好きな人が読んだらとても不快な気持ちになるんでしょうね…。…ごめんなさい動物を…○してると言うのは幾ら小説でもどうしても嫌だったので… (2019年2月23日 16時) (レス) id: d088684f45 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ - 途中でイカサマライフゲイムありました…よね? (2014年5月26日 22時) (レス) id: 81ea943e07 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - まこさん» コメ有り難う御座います!…?ああ、それですか?!優弥君の噂になってるヤツですよね?! メ木几又 ←を組み合わせてできる漢字を当てはめると意味が通じます。スイマセン、解りづらくて。この解説を加えておきますです。 (2014年4月9日 18時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - ば◯してるってなんですか? (2014年4月9日 1時) (レス) id: 70dbef6ef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2013年12月25日 18時

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