四話。 ページ5
家に帰ってからのお話。
＊ ＊ ＊
お通夜が終わり、お手伝いさんのミキさんに車で家まで送ってもらった。
車での私達は静かで、心がなくなったように思えた。
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愁「お姉ちゃん…」
愁が、ぽそりと呟く。
真白「どうしたの？」
真白が、笑顔で聞く。
愁「…お姉ちゃんは、いなくならないで、お願い、僕だけの、お姉ちゃんで居て…、お姉ちゃんが死ぬなら、僕も死ぬっ…！」
身体中の水分がなくなって枯れるんじゃないかと思うくらい泣いている弟。
どうしてだろう、かなり…
愛おしくて。可愛くて。
私しか、いない…。
真白「…お姉ちゃんと、約束しましょう？…お姉ちゃん、愁のモノになるから…愁も、私のモノになって？…それを約束してくれたら、一生、ずっと一緒で居る。」
私はなんて、ずるいんだろう。
つまり、この約束を結ばなかったり、違えたりしたら…そこで終わり。
こんな、Yesかはいかの二択じゃない二択を、私は弟に聞いている。
ズルいお姉ちゃんでゴメンね。
だって、私も寂しいの。
今まで蓋をしてきたものが、一気に溢れ出してしまったみたいなの。
だから、愁が私のモノになってくれたら、私も寂しくない…でしょ？
愁も寂しくなくなって、私も寂しく無くなる。
そっちの方が、良いでしょ？
愁「約束、する…っ！一生、一緒にいて、お姉ちゃん…！」
私の心が歓喜に満ち溢れているのが分かった。分かってしまった。
真白「うん、約束よ。」
にこりと微笑む私は、悪魔だ。
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夜桜音羽(プロフ) - この物語が好きになりました。続きがすごく気になります！ (2017年3月28日 8時) (
レス) id: 0f8ba3cbbe (このIDを非表示/違反報告)
南 - この小説大好きです。これからも更新頑張ってください。 (2017年2月20日 23時) (レス) id: bb46e3e750 (このIDを非表示/違反報告)
たらばガニ - 知念love＠タマさん» ありがとうございます！最近は忙しいのでサボり気味ですが、一生懸命頑張らせていただきます！ (2016年12月21日 16時) (レス) id: f05b6d3003 (このIDを非表示/違反報告)
知念love＠タマ - お姉さんカワイイ！更新頑張ってください！ (2016年12月21日 10時) (レス) id: 7dc76bae78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たらばガニ | 作成日時：2016年12月13日 19時
