病み14% ページ15
ありさ視点
秋人「ほら、腹減っただろ?」
ありさ「.....」
私が黙りこくっているとお兄ちゃんは無理矢理私の口を開けようとする
秋人「ありさ!!」
お兄ちゃんの怒鳴り声で身体がビクッとなる
いつもドライなお兄ちゃんにしては珍しい
秋人「俺がせっかくお前だけのために作ってやったんだ。食うよな?」
お兄ちゃんは低く、冷たい声で言う
怖い。目を逸らしたいけどきっとそうしたら何かされるに違いない
ありさ「お兄ちゃんは、本当に私の事愛してるの?」
気づいたらずっと気になっていたことを聞いていた
そしたらお兄ちゃんは可笑しくて堪らないというような表情をした
秋人「あぁ、お前は本当に可愛いな。好きに決まってるだろ?いや、好きとかそんな甘ったるい言葉では表現できないくらいお前の事を愛してる」
ありさ「じゃあ何で?何でこんな事するの?お兄ちゃんが好きなのは私を拘束する事じゃないの?」
秋人「お前が嫌がってる事なんか分かってるんだよ。俺はお前の苦しんでる顔を見たいだからその顔をもっともっともっともっともっと!!俺に見せてくれ」
ありさ「ひっ」
お兄ちゃんが歪んだ笑顔を作りながら私に顔を近づけてくる
私の苦しんでる顔が見たい
お兄ちゃんはそう言った
じゃあ「私の苦しんでる顔」を見るためにお兄ちゃんはあらゆる方法をとってくるだろう
例えば、私自身を暴力によって傷つけるとか
例えば、私の大切な人を殺すとか
きっとお兄ちゃんは私がどんな事をされたら苦しいか知ってる
だからこそすごく怖い
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作者名:雛 | 作成日時:2018年6月29日 20時