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ひとりぼっち迷った時はあの頃を思い出して ページ7

俺たちが三年に進級してお互い部活が忙しくなってきた。



すれ違っても手を振るくらいで、立ち止まって雑談とかは出来んくなった。


まあ、俺が忙しかったんは部活だけやなくて、終わってない課題を片したりするためもあったんやけど。



Aはほんまに忙しそうやった。



本人から直接ではないけど風の噂で部長をすることになったと聞いた。

俺もバレー部の部長になってて「一緒や」ってちょっとだけ嬉しくなった。



でも日に日にAの異変に気づき始めた。



Aは明らかに疲労してて、俺も部長してるけどあそこまで疲れてへんし、Aのことやから部活の仕事の分担ははっきり分けてるはずやと思う、けどそれでも明らかにおかしかった。


目の下に隈ができとったし、前もまあまあひょろっちかった体が大丈夫か?って思うくらい細なってて。




たまらず、

「大丈夫か?無理しすぎは体に毒やで〜」そうへらっと笑って声をかけた、

Aは振り向いて俺やと分かるとホッとしたように笑ってそのままぶっ倒れた。





もう頭ん中「!?」まみれ。


いきなり倒れられただけでもびっくりするし、しかも倒れてきて受け止めようとしてなんか抱きしめるみたいな体制になってもうてるし。

こんな状況で「うわめっちゃええにおいするヤバ」とか思ってまうし。



とりあえずそのまま抱きかかえて保健室まで走った。

軽すぎて持ってる??落としてへん??って3回は確認した。



何があったかはなんとなく分かった。



気を失ったAの顔に「全部抱え込まんと俺に相談せえやアホ」とこぼした。


Aをお姫様抱っこして現れた俺に保健室の先生は目を白黒させてたけど、事情を説明してAをベッドに寝かした。

さみしい夜を半分僕に預けて欲しい→←自分らしくいれたらいいよ



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作者名:五百雀 | 作成日時:2021年3月1日 16時

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