一生そばにいるから一生そばにいて【宮侑】 (ページ5)

今日:17 hit、昨日:16 hit、合計:29,211 hit

ママの優しさとパパの泣き虫はページ5

やから聞いた。

なんで変わらず笑ってくれるんやって。俺告ったんやで？って。

そしたら拍子抜けするくらいあっさりした答えが返ってきた。

「やって私と宮くん友達やん？友達には優しくするもんや」

俺は上手く笑えへんかった。分かってたけど〝友達〟なんかあ。

Aにとって気になる異性ですらなかったんかあって。

泣いたわ。目の前で。

周りに誰もおらんのをええことにぼろぼろ泣いた。

「俺そこまで男として見られてないん？」

「これでも頑張ったつもりやねんけど」

「好きって言うたん伝わってない？」

A今までで一番困惑してた。

後から聞いたら、突然泣かれるわ。理由は自分らしいわ。全く身に覚えないわでめっちゃ焦ったらしい。

付き合う前から迷惑かけっぱなしでほんまごめん。

で、どうしたらいいかわからんくなって撫でたらしい。

俺の頭を。

Aに撫でられんのは２回目やったけどそんなん関係なく照れくさくて。

「好きでもない男にそんなことすんなや！！」って言った。我ながらダサすぎて引く。

それでもAはやめんかった。「よしよーし、宮くんはええ子ー」って赤ちゃんあやすみたいに言われて、泣き止むまでそうしてくれた。

Aはもしかして天使なんかなってそん時思った。