不幸体質【ヒロアカ】 (ページ5)

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「───…はァ……」

冷たい吐息が鼻辺りにかかる。
冷たすぎて鼻が麻痺しそうだ

ゆっくり、ゆっくりと瞳を開けると目の前には瞳をギラつかせた同級生
その体は相澤サンの紐で拘束されている
恰も簡単に人を殺せる様なつららを持った手は振り上げられた状態で停止していた

ギシギシと私の周りが凍り付く感覚がする
……相澤サンが個性を使っていない、即ち

『鎮まれッて言ってんだろクソ個性ｯ…！！！』

自分で個性を鎮めろって事なんだ。
思い切り自らの尻尾を引っ張る
頭がくらくらして目の前の彼に凭れ掛かった

「…重、操？」

落ち着いて居てでも何処か混乱した様な声で私の名を呼ぶ彼。という事は個性が抑えられたという事だろう。よかった。尻尾痛い

「…轟、氷溶け」

「…はい」

ふらふらする体を轟とやらに支えてもらう。
その間にも彼は氷を溶かしている様だ
…なんてチートな。

「Aはよくやった。
……後で悪い所がないかリカバリーガールに見てもらえ」

『うぃー…』

脱力した声で返事をすると優しく頭を撫でられた。…制御お疲れ様、って事か

「済まなかった。」

熱で氷を溶かしながら私に謝る轟
…謝られても元凶私だし。
なーんて思いながら彼の体に体重を預けていいよ、って合図をした
…重い？知らんがな。私はそのへんの林檎より軽いんだぞ(嘘付け)