常連さんの君。 (ページ16)

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柳田side

昨日、俺はAに告白し晴れて付き合うことになった。

朝起きても信じられない。

今日は素晴らしく目覚めがいい。

俺って単純だな(笑)

目覚めはいいが、寝坊していることに気がついた。

やばい、あと20分で家でなきゃ。

俺は急いで支度をして家を出た。

今日は久しぶりの出勤日。
練習着ではなくスーツで家を出るのは今でも慣れない。

いつもは自転車通勤だが今日は電車で通勤する。

「あの背高い人、すっごいかっこいい」

いつも満員電車にはイライラするが今日は違う。

自分でもアホなくらい機嫌がいいのが分かる。

そして会社につき自分のデスクに座る。

湧「マサ、おはよう。スーツ決まってるじゃん」
柳「だろ。」
湧「お前、ついに付き合ったか！！！」
柳「ちょ、お前声デカイ！！」
湧「わりぃ。でも否定しないってことは？」
柳「あ、やべ…なんでわかったの？！」
湧「お前、入ってきた時から幸せオーラ全開に出してるからね。」
柳「嘘だろ…？？」

やったな！と肩をバンバン叩く湧に怒っていたら後ろから栗山さんがやってきた。

栗「朝から二人共若いな～」
柳「おはようございます」
湧「ういっす！」

相変わらず栗山さんは眠そうだ。

そんなこんなでまだ慣れないデスクワークを始める。

そうして午前が終わり、今日は午後から練習だ。

スーツから練習着に着替え体育館に向かう。

やっぱり練習着が落ち着くな(笑)

俺と湧はまだ新人だから先輩達より先に体育館に向かい練習の準備をする。

準備をしながら湧が話しかけてきた。

湧「なあ、チューしたの？」

いきなりのど直球な質問に俺は思わず吹き出した

柳「おま、何言ってんの？！昨日だよ？！」
湧「顔あっっか(笑)冗談だよ、冗談(笑)」
柳「お前は口より手を動かせ」

湧はたまにとんでもないことを言い出す。

そして練習が始まる。

今日はとんでもなく調子がいいのが分かった。

酒井「マサ、今のすごい良かったよ。」
柳「あざっす！！」

栗「マサー！ナイスディグ！」
柳「ざっす！」

阿部さん「マサ、ナイスカバー！」
柳「うぃっす！」

(阿部さんというのはサントリーの正セッターであり柳田さんの先輩です)

そして練習が終わり帰ろうとしていた。

今日は人生で一番褒められた日だ。

そう考えているとLINEの通知が鳴った。

A練習お疲れ様です。会いたいです。

俺は心の中でかわいいと叫んだ。

そして今からコンビニで待ち合わせることになった。