Sweet Lesson3

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水槽の中にはたくさんのイルカ達がいて

思わず見とれてると





「Aこっちきて」






ってグイッと繋いでた手を引っ張られた






「イルカってさ明るいもんに反応すんの知ってた？」







「あ、聞いたことあるかもっ」







「じゃあここに俺の赤いハンカチあるから水槽のことに近づけてみて」







そう言ってハンカチを渡されたから





それを水槽に近づけると







「あっ、きたきた！」







ひろの言った通り1匹のイルカが近寄ってきた








そのままハンカチを左右に動かすと


ちゃんとついてきてくれるから






「ふふ笑 かわいー」






って夢中になってると







「なんかAみたいだな。この素直な感じ」







ってひろが言った






「それって褒めてる？」




「うん、もちろん」







ひろがドヤ顔でそう言うから




2人であははって笑いあった









「ねえ、ひろ？あそこのお店寄っていい？」






「ん、いいよ。俺も適当にお店の中ぶらぶらしとくわ」







そうして最後にお土産のお店に寄った





できればまゆにお菓子買って行ってあげたいんだけどなぁ…







そう思って色々見ていると








あっ、あれかわいい…







目に止まったシルバーのイルカのストラップ







色が水色とピンクがあって

ひろとお揃いで買いたいなぁ…






って思ったけど


ひろお揃いとかあんまり好きじゃなさそう…




それに

最近買い物で自分へのご褒美って服をたくさん買っちゃったんだよね…







だめだめ、諦めよう






心の中でそう呟いて

まゆへのお土産だけを買ってお店を出た









「あ、Aお土産買えた？」







「うん！」







「じゃあ俺トイレしてくるからちょっと待ってて？」







「分かった！」







ひろがトイレに行ったから


近くのベンチに腰掛けてボーッとしていると









「ねぇねぇ、おねーさんひとりー？」




「ひとりなら俺らと一緒に水族館まわらない？」







男の人2人組に

話しかけられた







「あっ、えっと…私ひとりじゃなくてっ」





そんな私の言葉を遮って






「友達と来てんの？じゃあその友達も一緒に行こうよ」






そう言ってくる男の人







「…あのー、友達じゃなくて…」








彼氏と来てるんですって言おうとした時









「俺の彼女になんか用？」








そう言ってバッと私の肩を引き寄せたひろ

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