【続】転生したら推しの飼い猫とかハードルが高すぎる【stpr】

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夢主side



ご主人が服を着に行っている間。私は先程のようにリビングに取り残される。


さっきまであんなに注ぎ込んでいた月の光はだんだんと細いものになってきていた。


しかし私の頭の中は喜びで一杯だった。

だって普通信じてくれるだろうか。猫が人間に、なんて話物語の中でしか聞いたことがない。

まあ、私の場合はこの珍しい容姿があったからではないかとも思う。

ご主人も言っていたが白い髪にしている人はこの日本にはそうそういない。染めている人もいるかもしれないが全員が全員染めている訳でもない。それに私の今の目の色は明るい黄色。

ここまで黄色の目は人間に存在しないのではないだろうか。

そこら辺を差し置いたとしても私が私である理由にはならない。


なんて、難しい事を考えてみたもののご主人が私を信じてくれたことに変わりはない。


そうだ、しかもご主人は雰囲気が…なんて言い出していたのだ。



思い出した。思い出してしまった。



さっきご主人が私に最後に残していったあの言葉「Aの可愛さが滲み出てる…」




衝撃が強すぎて軽く記憶が飛んでいたみたいだ。

しかも照れながら呟かれたこの言葉、破壊力は抜群。

自分の可愛さを自覚しているのだろうか。

そんなこと言われたら誰だって赤面するだろう。勿論私もその例に漏れない訳で。


かあっ、と時間差でまた赤くなる頬。

猫のままの姿だったら赤面せずに内心騒ぐだけにとどまったのに。なんて思ってしまう。




と、そこにご主人が服を着てもどってきた。なんでタイミングなんだ、恥ずかしい。

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