検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:76,631 hit

47 ページ3

夢主side

あちらからみたら明らかに不審者なのにご主人の此方を見つめる視線は不思議なものだった。

だからだろうか、私はそこまで怖がらずに声を出すことができた。


「私は……私がAだって言ったら…信じてくれますか…」


.



これは賭けだ。もしここで信じられない。とでも言われたら私はどうすれば良いのかなんてわからない。

もし、ここで信じてくれるならば。

これ以上良いことはない。


ご主人は恐る恐ると言った様子で口を開いた。


.





.







「本当に…?そんなこと…でも」



.



黙り込んでしまったご主人に何することもない私。完全に沈黙が走ってしまい気まずい。


そんな空間に何一つ言うこともなくただ注ぐ月の光がとても美しい。


ふと、ご主人が口を開いた。



「やっぱり、そうなんですか。何処か、何処かおかしいと思ったんですよ」


ふんわりと笑うご主人。目にも先ほどまでの不安げな色はない。私の賭けは成功した____のかもしれない。



「まるで僕が話していることを全部理解しているようで…。Aが頭がいいだけかと思ったんですけどまさか…!」



「し、信じてくれるんですか…?」



「だって、白髪に黄色の目なんてそうそういないでしょう?それに、猫の時にも感じたAの可愛さが滲み出てる…」


最後の方は小声でボソボソ。と言った感じだが私には丸聞こえである。

かあっと赤くなる頬。それは自分だけではなかったようでご主人の頬も赤く染まる。


と、ふと思い出したのかいきなりご主人が叫んだ。



.






.


「あ!!!僕服着てない!!!」

.


あんなに悩んで心配して不安がって。なんだか馬鹿みたいに思えてきて思わず笑ってしまう。


ご主人はやっぱりご主人で。


まだ私が何故この姿になったのかもわからないけれどご主人と一緒ならなんとかなりそうな気がしてきた。







____


シリアスっぽく書こうとしたらシリアルになりました。すみません。
作者

タイトルに不備があったので直しました!

48→←46



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (316 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1165人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , 転生 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

葵→にゃーちゃん - 面白すぎます、、、!!!もしかして作者様は文才の神様だったりします?()更新楽しみにしてます! (2022年5月29日 15時) (レス) @page10 id: ae129e04f3 (このIDを非表示/違反報告)
ちい - とても面白かったです!続きが楽しみです!頑張ってね! (2021年9月11日 14時) (レス) id: 7557f38ef9 (このIDを非表示/違反報告)
あいあいちゃん(プロフ) - 初めてのコメントさせて貰います!とても面白かったです!続きが気になります!楽しみにしています!頑張ってください! (2021年8月12日 23時) (レス) id: 80536a794e (このIDを非表示/違反報告)
もかちゃ。 - すみません(?)私この作品と似てるやつから読んでしまいました、、もうこの作品大好きです(*´ω`*)夢主ちゃんの気持ちわかりみ深すぎる、、 (2021年8月6日 21時) (レス) id: d95f07adf8 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです(^o^)続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(* ´ ▽ ` *)ノ (2021年4月14日 16時) (レス) id: b90b10892b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:柳茶 | 作成日時:2020年6月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。