▽ 柳田さんとの日常 ▽

巷で言う　▽　3_04 ページ16

柳田side



．



『やだ！でかい！やだ！』



『今回全日本の背番号8番になるんでしょ、柳田だし合ってる！』



『たいちゃんに借りる！(※鶴田大樹)』



鶴田「俺!?」



『だって身長近いもん！』



鶴田「(なんかショック)」




格好が格好だから俺の青ユニを着ろって言ったら
デカいからいや!、との一点張り 。


大翔は酒井さんと遊んでいる…酒井さんに感謝だ 。


湧とかにも「奥さん言うこと聞かないじゃん、笑」とかいってくるけど

あと10分で始まってしまう。

あー、もう来て来い！と更衣室に連れ込んだ 。




鈴木「なんで、Aさんが始球式やることになったの？」



本当は別の有名人が来るはずだったんだけど
熱だしたみたいで代役立ててくれないかって言われて

『あっ、A居んじゃん』


… と、いうことです 。




「そろそろ、選手の皆さんは移動してくださーい」



じゃあな、と賢さんとかが手を振ってくる。

Aと一緒に来い、ってことらしい。




『おーいっ、もう時間だぞー』



う、うん！と彼女の声が更衣室の方で聞こえてきた。


あー、楽しみ。


．




Aside




これが巷で言う“ 彼ユニ ”？


… 言わないか 。
… いやどっかで聞いたことあるよ！



嬉しいんだけどね、憧れのユニに袖を通すなんてどうかと思ったんだよ。




まぁ、こんな時しか着る機会がないからいっか…。



鏡に映るサントリーの青ユニを着た自分を見つめる。



＿＿やっぱ、まささが着たほうが好きだなぁ…自分より。




髪を整える。



『おーいっ、もう時間だぞー』




わー、時間ない。




『う、うん！』




生返事を残して更衣室を飛び出す 。





うわっ、勢いつけすぎた 。





ぱふっと彼の腕に包まれる 。






『このドジめ』




デコピン一発 。





『ご、ごめん、』







『ユニフォーム似合ってるよ』






あぁ、その笑顔で言われたら反則だよ 。








．



山本side




あー、遅いな マサとAちゃん 。



既にプロジェクションマッピング始まっちゃってるよ 。




「ナンバーエイトｯ！マサヒロォー…」




残念ながらまだ…あれっ。





赤ユニの柳田、青ユニの柳田 。




わーっ!!とこれまで以上の歓声が上がる。

あっ大翔もいんじゃん。楽しそうだな。いいな。


始球式も綺麗に決まり、寧ろAちゃんでよかった気がしたのは俺だけかな、笑


白星、あげました。



．

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