▽ 柳田さんとの日常 ▽

やっぱり似てる　▽　4_01 ページ18

Aside


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大翔がテレビにがっついてる… 。



「えー、柳田選手。今日は調子がセットを重ねるほどに上がってきたような感じに見えたのですが」



『そうですね、自分でも実感がありました』



「今日のプレーここは来たなっていうところはありましたか？」


『あー3セット目の＿』





今日のパナ戦で勝利を挙げたサントリー。中でも今日のヒーローに選ばれたのがまささだった。



3歳児でも解るんだな…テレビの向こうだけど。



「パパ、なにしてるの、これ」



大翔が画面から目をそらさないまま尋ねてくる。



『インタビュー、っていうの。パパのチームが勝って、中でもパパが頑張ってたから、お話してるんだよ』



「へぇ…。」



聞いてたのか聞いてないのか曖昧な返事を残す。


(…大翔ががっついてるからまささ見れない…。)



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「ひろと、いんたびゅーされたい！」



中継が済んで洗濯物を畳んでいると、突然言い出したのだ。


＿これ、まささが帰ってきたら報告しよ。




『よし、じゃーしてあげよう、！、あなたのおな＿』


「だめ！マイクない！」



おもちゃのマイクを持ってくる！とおもちゃのはいっている箱を探る。



細か。



あった！と嬉しそうな大翔の手からマイクを受け取りインタビューが始まった。



.




『あなたのお名前は何ですか？』



「やなぎだひろとです！」





『何歳ですか？』




「３ちゃいです！」



ちゃい、とか可愛い…。



ちょっと待ってね、とスマホの録画機能をオンにした。




再開 。




『好きな食べ物はなにですか？』



「やきそば！」




…今日焼きそばにしよ。




『どこに住んでますか？』




んーっと、大翔が悩みこむ。



自分の保育園の頃を思い出す。


どこに住んでますか、って聞かれると大概その自分が住んでる地区を言うんだけど…。



ん、まぁ、「おおさかです！」ぐらいかな、




目の前の顔が何か閃いた顔に変わる。




「ひろとの住んでるところは









“おうち”ですっ！」







屈託のない笑顔で言う大翔に過去の自分と重ね合わせて笑ってしまった。






『…やっぱ、親子だな、(くす)』









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※作者の実話

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