【BTS】珈 琲 の 後 味 。【jin】

21 恋心。 ページ23

《チェン・A》



ジン「僕、最近おかしいんですよ」


顔をあげて、彼の目を見た。



何度見ても、透き通った綺麗な目。




彼は前回渡したピンク色のパーカーを鞄から取りだし、私にフワリと被せた。



ジン「この間、テヒョナに聞かれたんです“いま一番会いたい人は誰ですか”って。」




彼は私の頬を両手で包んで、濡れた頬を親指で拭った。



ジン「そうしたら僕の頭に一番に浮かんできたのは貴女だったんです。」



心臓がビクンと跳ねた。


ジン「あれ、って思って、よく考えたんですよ。」



ジン「そうしたら、僕一番好きな人も、大切な人も。一番会いたい人、一番ドキドキする人、一番嫌われたくない人、一番落ち着く人、一番失いたくない人、一緒にいて一番楽しい人も。」


指を順番に折りながら話していく彼。



指が折られる度に、ドクンドクンと鼓動が速くなっていく。



ジン「思い浮かべてみたら全て貴女なんです。チェン・Aが頭に思い浮かぶんです。」




彼は耳まで赤くしながら着せてくれたパーカーのフードを私に深く被せて、その上から優しくキスをした。



ジン「だから...その...」


目をそらしながら頭を掻くジンオッパ。


ジン「...これからは全力で貴女を守ります。うまく言えないけど...とにかく、僕は貴女に...








恋、をしました...」

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