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2 モカ。 ページ3

《キム・ソクジン》



鈴のチリンチリンという可愛らしい音と同時に扉が開いた。




ふわりと珈琲の香りがした。




これだ。僕が求めていた香りだ。




店員「どうぞ。お好きな席へ。」




絶対断られると思っていたから、その言葉を聞いたとき本当に嬉しかった。



ジン「ありがとうございます。」




そう言って選んだ席はカウンター席の端。


良い感じに日の光が入ってきて、一番落ち着けそうな場所だったから。




店員「ご注文をどうぞ。」



ジン「お姉さんのオススメをお願いします。」




特にこだわりがなかったからオマカセした。



店員さんが持ってきたのはモカ。



珈琲の知識は皆無だったから、“モカ”って聞いてもパッとしなかった。




ジン「いただきます。」



甘酸っぱい香り。



ゴクリと一口。



...!




美味しい...




まろやかな酸味とコクが口のなかに広がり、弾けた。




カウンターの向こう側でそわそわしている店員さんの様子が可愛くて、にやけてしまう。




ジン「美味しいです。これ。」




そう言うと彼女はパァァッと笑顔になった。




癒される。


お花みたいな綺麗な顔で、彼女からふわりと香る珈琲の匂い。




そんなことを考えていると、携帯が震動した。



...誰だろう。




画面を開くと、『事務所』の文字。



内容は早く帰ってこいとのことだった。




休みなのに...!




もう少しここにいたかった...



あと3ぶんの1程度残っている珈琲を一飲みした。




ジン「ご馳走さまでした。」



お金を払って、出口の扉に手をかけた。



店員「...ありがとうございました...!」




腰を90度に折り曲げて深々とお辞儀をする彼女。



その彼女の姿を見た瞬間、また来たい。そう思った。

3 BTS。→←1 珈琲店の朝。



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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , キム・ソクジン   
作品ジャンル:恋愛
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ゆゆみ(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!そんなお言葉私にはもったいない...(*´艸`)これからもよろしくお願いします。頑張ります! (2018年10月21日 22時) (レス) id: d6dcc8773c (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - 私、ジンペンで……!愛読してます!この物語読んでると心がジワっとなって温かくなります←(語源力家出中) 更新される度にワクワクしながらよんでます!無理せず作者様のペースで更新頑張ってください! (2018年10月21日 21時) (レス) id: a59965d549 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆみ(プロフ) - リミさん» ありがとうございます!ずっとコメントがなかったので凄く嬉しいです!励みになりました!頑張ります! (2018年10月3日 1時) (レス) id: d6dcc8773c (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - 本当に面白いです!更新頑張ってください!! (2018年10月2日 21時) (レス) id: e11f392aba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆみ | 作成日時:2018年9月27日 0時

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