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60日目 ページ33

首領side

首領)「お帰りなさい、遅かったね」


目の前には笑顔のAと中也くん。

私、A達のせいで
死にかけたんだよね…?


『ただいま!』

中也)「ぼ、首領。此奴の処罰は
どうするつもりですか?」

あ、中也くんは正常だね。よかった。←


首領)「処罰?Aは常に組織を
考えて動いてくれているんだ。

ポートマフィアと別行動をしてでも手に入れる
べきものを手に入れてくれたと思うよ?

今回も膨大な利益を生み出してくれたよね?」


兎に角こうやって圧を掛けてみよう。


『感情を、手に入れてきた!』

え、感情?


首領)「ポートマフィアから離れて、
敵と行動するには感情が必要だったと思うよ?」


『正しくは12歳相応の感情、かな〜』

そう来たか。


首領)「それだけかい?
私の命がそんなに安かった覚えはないけど…」


『足枷の鍵を、貰ってきたの。』

急にAの声のトーンが下がる。



中也)「足枷なんて付けてたか…?」

首領)「成程。では君はようやく
自由を手に入れたのだね?」

『外し方が分からなくてね…(*´σω`)エヘヘ』

え、Aちゃん可愛い←


首領)「そうか。


君にお願いがある。首領命令だ。
次の首領を、Aに任命する。」


『えー、いいの?
前の首領を殺しちゃうほど欲しかった席なのに?簡単に譲っちゃうのー?』


あれ、知られてたんだね。
Aに隠し事は出来ない、か。


首領)「君が首領なら誰も異論は無いさ。」

頭脳で組織トップ、
運動神経でも組織トップ、
異能も使いこなせている、
何より組織のことを考えて行動できる。


首領に必要な要素を全て持ち備えているからね

『リンタロウの判断は最適解だもんね。

約束ならするよ!でもね、
その前にちょっとお散歩に行ってくる』


中也)「お散歩なら何時でも行けるだろ?」


首領)「何日くらいかかるんだい?」


『そーだなぁ。足枷を外せたら、かな。


6年かけて探した鍵を得られたんだよ?
外せたら、帰ってくる!』


首領)「そりゃあ残念だね。」


私と部下の会話は常に、
命綱なしで綱渡りをしているようなものだ。


しかし、Aはスキップしながら
綱渡りしているように見える。


彼女ほど首領にピッタリな人間はいない。


ポートマフィアから逃げないうちに、
縛り付けて置かないと行けないだろう。


これは私情を挟まなくても、
誰もが出来るような判断だ。

後悔などしない。


悔しいほど彼女は賢いのだ。

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作者名:ゆーき | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年12月25日 21時

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