Story fiftysix. ページ7
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『っっ！！』
右足に激痛が走り、私はその場にしゃがみ込んだ。
ﾘﾄﾞﾙ「A？どうしたんだい？」
『…すみません。足を、捻ったかもしれません』
あはは、と笑って言うと、リドル先輩は焦った様子で私に駆け寄り、足の容態を診てくれた。
ﾘﾄﾞﾙ「笑い事じゃないよ！こんなに赤く腫れ上がってる…。直ぐに冷やそう、歩け…るわけない、よね」
リドル先輩は持っていた杖を私に持たせ、私の膝裏と背中に手を回した。
『え、ちょ…。腕折れますよ！私ゴリラ…』
ﾘﾄﾞﾙ「ボクは寮長だ！女の子1人持ち上げるくらい、なんてことないよ」
私を見つめる真っ直ぐな瞳が嘘をついている様には見えなくて、顔が可愛いからってリドル先輩を甘く見ていたな、とつくづく思った。
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ｹｲﾄ「えー！？何事！？」
パーティー会場に戻ると、写真を撮っていたけーくんが1番に私達に気付き、駆け寄ってきた。
ﾘﾄﾞﾙ「ケイト、いい所に。Aが足を捻ったみたいなんだ。足を冷やす用の保冷剤やタオルを持ってきてくれ」
ｹｲﾄ「おっけー！任せて！」
リドル先輩は私を近くの椅子に座らせて、気が紛れるようにと紅茶を淹れてくれた。
少しすると、けーくんが戻ってきて、タオルに包まれた保冷剤を私に渡して、近くに座った。
ｹｲﾄ「ふぅ…疲れた…。Aちゃん大丈夫？何かやって欲しいことあったら言ってね？」
『ありがとう…、リドル先輩も、ありがとうございます』
ﾘﾄﾞﾙ「ボクは当然のことをしたまでだよ。それと、ボクは他にやることがあるから、失礼するよ」
リドル先輩はそう言って席を立った。
ｹｲﾄ「…Aちゃん他に痛いところとかない？オレに出来ることある？」
『そんな、大丈夫だよ！ありがとう！けーくんは優しいね』
ｹｲﾄ「だって！女の子が怪我して黙ってられるワケ無いじゃん！それに、Aちゃんだから尚更…」
『ｳｪｯ！？そういう事は！好きな女の子に言うんですよ！分かった！？お姉さんとの約束ね！』
予想外なけーくんの言葉に驚き、謎の約束を交わしてしまったが、後悔はない。
ｹｲﾄ「…Aちゃんだから言ったのに…」
ボソッとそう呟いた声は、私の耳に届くことはなかった。
しかし、パーティー会場の一角でハートの首輪が3重になっている寮生を見かけたという話は、何故か私の耳に届いた。
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楠(プロフ) - 更新嬉しいです、！受験大変だと思いますが頑張ってください！、応援してます (9月6日 17時) (
レス) @page15 id: b119702f9a (このIDを非表示/違反報告)
岐阜ﾀﾞｧｲﾁｭｷ - うわぁぁぁ！更新待ってます！！ (2023年4月17日 0時) (レス) @page13 id: 7fe6f6ee48 (このIDを非表示/違反報告)
カラス(プロフ) - 無理しない程度にがんばってくださいね(^^)投稿待ってまーす(*^^*) (2022年12月27日 9時) (レス) @page13 id: f369b2a01d (このIDを非表示/違反報告)
Rio - レオ監になってほしい (2022年10月8日 12時) (レス) @page12 id: 181d81e87e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ 無理しない程度に頑張ってください！ 投稿待ってます！(●︎´▽︎`●︎) (2022年7月17日 15時) (レス) @page12 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yama. | 作成日時：2021年3月3日 17時
