Story thirtyeight. ページ39
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『ぐぅ…疲れた…。接客業ってこんなに疲れるのか…』
途中からホールを回すように言われ、動きにくいメイド服で3時間近く歩き回った。足はパンパン。こりゃ明日むくみまくりだな…。
テーブルに突っ伏しながらふくらはぎをマッサージしていると、私の顔の横におにぎりが載せられたお皿がコトっと置かれた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「簡単なものですが、何も食べないよりはいいかと。お疲れでしょうし、是非召し上がって下さい」
『…あ、お米…』
ﾌﾛｲﾄﾞ「へぇ〜ミノカサゴちゃん、コメのこと知ってるんだ〜。異国からの輸入品だってアズールが喜んで持って帰ってきてさ…」
『懐かしき、我が故郷の白き宝石…。ここにも日本の食文化は伝わっていたんですね…』
しみじみと呟くと、おにぎりの近くに、オレンジジュースが置かれ、ラウンジのライトがグラスの水滴に反射して少し眩しい。
起き上がり、合掌をして「いただきます」と言うと、私の様子を見ていた先輩2人に変な顔をされた。
『な…何でしょうか？』
ﾌﾛｲﾄﾞ「イタダキマスって何？飯食う時もそーゆー言葉言わなきゃなんないの？ミノカサゴちゃんそのうち潰れんじゃね？」
『いきなり物騒なこと言わないで下さいよ！食事前の挨拶は、作ってくれた人と、その食材への感謝の気持ちを込めたものなんです』
結構大事なんですよ、とおにぎりを頬張りながら言うと、フロイド先輩はふぅんと口を尖らせた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「そうなんですね。僕もやってみます。陸の文化には、前々から興味がありまして…」
そう言うと、私の右隣に座り、どこから取り出したのか、私と同じおにぎりセットをテーブルに置き、「いただきます」と手を合わせてから食べ始めた。
ｼﾞｪｲﾄﾞ「ふむ…。いつもより美味しい気がします」
ﾌﾛｲﾄﾞ「嘘つけ〜、そんな挨拶くらいで…」
『フロイド先輩もいただきます言ってから食べてみたらどうですか？私はおにぎり1個で大丈夫なので』
ﾌﾛｲﾄﾞ「え〜、まーいいけど…」
フロイド先輩は私の左隣に座り、おそるおそる手を合わせ、「いただきます」と言って残っているおにぎりに手を伸ばした。
ﾌﾛｲﾄﾞ「…んま」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「そうでしょう？僕は嘘なんかつかない誠実な人間なんです」
ﾌﾛｲﾄﾞ「それは嘘。昨日山行くとか言ってラウンジに居たじゃん」
ｼﾞｪｲﾄﾞ「おや」
それから3人で笑いあっていると、アズール先輩に閉店作業をしろと怒られた。
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ru-#i - こんなに面白くてどタイプな作品初めて出会いました！！！！これから愛読させて頂きますでゅふでゅふ (12月7日 16時) (
レス) @page21 id: 8a862655c3 (このIDを非表示/違反報告)
yama.(プロフ) - 紫さん» ちゃんと腹筋蘇生させてくださいね（汗)夢主の性格好きと言っていただいて嬉しいです！！これからも更新頑張ります！！ (2021年3月4日 17時) (レス) id: b4f97515ba (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - ほんともう、なんですか！？この面白い作品は！！読んでたら、腹筋が10回お亡くなりました。これからも面 おもしろ可笑しく更新してください！！あと、夢主の性格好き！！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: 35b7070d14 (このIDを非表示/違反報告)
yama.(プロフ) - ぴのさん» 神作品だなんて言ってくださり、ありがとうございます！嬉しい限りです！！これからも頑張ります！ (2021年2月16日 23時) (レス) id: b4f97515ba (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - めちゃくちゃ神作品見つけてしまった！！！めちゃくちゃ好きです！！ (2021年2月16日 22時) (レス) id: 4f1da1a6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yama. x他1人 | 作成日時：2020年11月15日 14時
