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No.80 ページ44
結人「拙者は･･･｡」
全員の視線が集まる｡
歴史を守るためこの時代に"派遣"されたのだ｡
正しい道を選ばなければいけない｡
結人「拙者は降伏すべき｡そう考えるでござるよ｡
今戦ったところで土方殿も死んだし､士気も下がっている｡
もう無理でござろう｡」
幹部B「佐々木殿!本当にそれでいいのか!?」
まだ納得がいかないようでキャンキャン騒いでいる｡
結人「･･･お主､家族は?」
幹部B「はぁ?」
唐突に聞いたので驚いた顔をしている｡
結人「だから､家族だ｡お主に家族はいるのかと聞いているでござる｡」
そう言うと漸く理解したようで｡
幹部B「･･･嫁とその頃生まれたばかりの男の赤子がいるがそれが?」
フと笑って私は言った｡
結人「なれば生きて帰らねばな｡女手1つで強き男にするのは難しいからな｡」
その言葉で彼も納得したようで解ったと短い返事があった｡
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作者名：さすらいの作者 | 作成日時：2017年11月22日 15時
