No.37 ページ42
はい､夜になりました｡
池田屋に入っていった志士達は土佐脱藩志士の望月亀弥太や宮部鼎蔵らを含め凡そ30名｡
結人「天野､お主は近藤殿､桜川､お主は土方殿の所へ｡」
2人「はっ」
2人は近藤と土方がいるであろう方向へ走り去った｡
結人「間に合うといいが･･･｡っ!!??」
突如私の意識が朦朧とし始めた｡
人格結人『こんなに楽しそうなことを何故黙っておられたのか理解ができないでござる｡まぁ､今から拙者の時間でござるよ｡
待たされた分だけ暴れさせていただく｡』
そして人格結人が前に出るのと同時に私の意識が途絶え､近藤が到着した｡
近藤「宮次郎殿｡」
結人「あぁ､ここにいるぜ｡俺達が狙いの獲物は｡」
まとう空気が変わっても気づくのは天野だけ｡
沖田も何かを感じとった用な顔をしたが突入前の緊張ととったのか何も言わない｡
結人「どうする､近藤殿?今すぐ突入するか?それとも上の奴らを待つか?」
近藤は考え込んで言った｡
近藤「暫く待って来なかったら､頃合いを図って入ろう｡」
俺はニヤリと笑って言った｡
結人「俺は今でもいいけどな｡近藤殿が言うんだったら待っててやるよ｡」
しかし丑三時まで待っても上の奴らは来なかった｡
近藤「これは突入するしかないな｡
さっき決めた通り､俺､総司､平助､新八の4人と宮次郎殿が入り､残りが出入りできる場所と言う場所を固めてくれ｡」
一同「はっ」
全員が配置についた頃
近藤が俺達にうなずき中に向かって叫んだ｡
近藤「新撰組だ!」
近藤の叫びで俺達は突入した｡
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作者名：さすらいの作者 x他1人 | 作成日時：2017年2月12日 22時
