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No.31 ページ36
元治元年6月3日の事
古高俊太郎と言う尊皇壤夷を掲げる志士を5月末日に捕縛した｡
何か良からぬ事を彼とその仲間の志士達で企んでいると土方は言う｡
土方「しかしなァ､古高の野郎中々しぶとくてな｡困ったもんだ｡」
捕縛してから4､5日経過しているが何を企んでいるのか如何なる仕打ちを加えても言わないと言う｡
結人「確かに困った事でござるな｡」
土方「なぁ､なんかいい案ねぇのか?
何時もお前が機転を利かせてくれるお陰で事件を解決できてんだから｡」
と､言われましても｡そこまでしぶといお方の対応は知らないんだな｡
結人「そうだ､良いことを考えたでござる｡」
土方「何だ､良いことをって?」
彼は即座に反応する｡私は彼に耳打ちをする｡
結人「それは･･･｡」
そして私は古高が幽閉されている部屋へ向かう｡
右手には古高の刀剣､左手には太さがバラバラの縄が入った袋を持って｡
古高「･･･誰､だ!!」
中からは掠れた声が響く｡まぁ､そんなの無視無視｡
結人「拙者､佐々木宮次郎と申すもの｡
今から拙者がお主を尋問するでござる｡」
古高「はっ､何をされようと我は仲間を売らん｡」
私はマスクのしたでニヤリと笑う｡
結人「拙者の尋問に耐えられるかどうか､でござる｡拙者はこの方法は初でござるよ｡」
古高がビシリと音がたったと思える程の勢いで固まった｡
結人「さぁ､拙者の尋問の始まりだ｡」
私は狂気の笑顔を彼に向けていい放った｡
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作者名：さすらいの作者 x他1人 | 作成日時：2017年2月12日 22時
