No.30 ページ34
結人「これで拙者達の加入は決まったな。」
近藤「・・・そうだな。これだけ強ければ加入させても損はないだろうし、俺達の強化の役にたつ。」
近藤は嬉しそうな顔をしながら言った。
土方は苦々しい顔を続けている。
沖田「土方さん、これは約束、です。
侍に二言はないはずです。」
土方「フン、そうだな。」
原田「にしてもなんで新撰組に入ろうって思ったんだ?」
ふと1人の隊士が聞いてきた。
結人「それは、拙者の守るべき人達を探し出すためでござる。」
原田「へぇ、そいつらは見つかった?」
結人「いいや、まだ。」
原田「見つかるといいな♪」
この男はいいやつなんだろうなぁ。
不意にそう思った。
いつしか戦闘時に出る人格は引っ込んでいた。
近藤「それじゃあ、部屋は暫くあの部屋でいいな。」
結人「拙者は構わん。お主らはどうしたい。」
兵藤「女とは別にしてほしいかな。部屋がないんならいいけど。」
室伏「それについては同感だ。」
室伏と兵藤が珍しく同調した。
近藤「フム・・・2、3日我慢してくれ。」
兵藤「何、開けてくれんの?」
近藤「まぁ。」
結人「近藤殿、恩に着るでござる。必ずやこの恩を何倍にでもしてお返しするでござる。」
近藤「まずはここの掟に慣れて、恩はそれからにしてくれ。」
結人「あぁ。」
〜第2章・完〜
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作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時