No.13 ページ16
2016年9月1日 朝8時10分 2学期
白梅学園高等部の23HR前には千恵とAの二人。
A「武藤さん・・・、私、本当にこのクラス?」
千恵「本当だよ。大丈夫、みんな優しいから。」
不安そうに目を泳がせるA。
知っている人がいないせいでもあるが、やはり半年間休学と言う形になっていたからこその恐怖が拭い切れない。
A「なんで、武藤さん同じじゃないの・・・?」
不安気な顔をしてキョドキョドするA。
千恵「そりゃあ・・・、あれだよ。同じ普通科だけど専攻してるコースが違うから。」
A「専攻・・・?コース・・・?」
さらにおろおろしてしまうA。
千恵「そこもなの?えっとねぇ普通科って言うのはねぇ・・・」
ブーーーーーーーッ!!
ブザーに驚くA。千恵はがばっと身を翻し一言。
千恵「じゃあ朝礼あるから!!あとは先生に聞いて!夏休み中にあったでしょう?早く教室入って。」
機関銃のように攻め立てられ勢いそのままにドアを開けるA。
その部屋の人々はじろりとAを見る。そしてある生徒が言う。
生徒A「やったあ♪Aちゃんが帰ってきた〜♪」
その声に続きクラス中がわぁーっと大騒ぎになる。
そしていつの間に来たのか後ろに23HRの担任・桜ノ宮晴子がいた。
晴子「さぁ、中に入って。席は窓際の一番前。朝礼を始めます。」
A「っはい!」
晴子「フフ、嬉しいのよみんな。」
あわてて席についたため晴子先生が何をいったかはAにはわからなかった。
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作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時