No.23 ページ27
近藤「俺達も準備が必要だ。空き部屋を貸してやるから其処で一泊してくれ。」
土方「近藤さん!良いのかよそんなことして。」
近藤「お前、さっき言っただろう。『得たいも知れねぇ山賊を仲間にするなんて』とな。一泊だけでも大分わかるだろうよ。その得たいの知れねぇ部分が。」
近藤と土方が言い争っている。暫くして近藤は山崎と言う男を呼び、空き部屋へ案内してくれた。
山崎「それじゃぁ、ゆっくりしてください。因みに真剣勝負は明日の正午以降になると思います。」
山崎は律儀に名前も知らぬ私たちにその事を伝える。
結人「ご苦労。近藤殿のところへ報告にいくといい。」
山崎「言われずともそうしますよ。では、失礼。」
そう言って彼は立ち去った。
天野「宮次郎様・・・いえ、結人様。いいんですか?あんなことして。」
天野が問いかけてくる。
結人「当たり前だろう。これで全勝すれば、拙者等の腕を見せつけられる。」
兵藤「そうかいそうかい。全く、顔も声も似ているのに考えることは似てねぇのな。」
室伏「兵藤!その口の聞き方は何なんだ。」
兵藤「あー、ハイハイ。すいませんでしたーっと。」
室伏「兵藤!」
二人が何時ものように喧嘩を始め、それを天野が宥めようとする。しかし聞く耳を持たない。
天野「二人とも!・・・はぁ〜っ。」
桜川「諦めなさいな、天野さん。これがあの二人です。」
天野「そうですね。」
結人「明日、勝てればそれでいい。今は体を休めろ。」
そういって天野は引き下がった。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時