No.17 ページ20
Aサイド
A「地震､収まったみたいだね｡」
すごい揺れだったなぁ｡
千恵「みんな大丈夫?」
陽菜「うん､大丈夫｡」
あれ?足りない･･･あっ!
A「長井くんと増田くんは!?」
私の叫びにハッとなり千恵ちゃんと陽菜ちゃんはまわりを見回すがどこにもいない｡
千恵「いない｡てかここどこ?」
確か見慣れない場所だね｡
陽菜「とりあえず山かな?」
千恵「だね｡下までいってみる?」
千恵ちゃんの提案に頷いたとき怒鳴り声が聞こえた｡
男1「俺達の山で何しとんのじゃ!」
男2「こんのくそったれ小僧!」
少年「うわ､やめて!」
男の子が襲われている｡
瞬時に思った｡ヤバい､と｡
千恵「に､逃げる!」
陽菜「そうしよう!」
A「待って!」
交通事故の影響でまだうまく走れずに転んでしまった｡
その時､上手く脱出したのか少年が助けてくれた｡
少年「あらよっと｡こっちだ!」
千恵ちゃんと陽菜ちゃんも付いてくる｡
しばらく逃げて荒れた建物の影に隠れる｡
少年「このまま行けば山賊たちを撒けるぞ!」
嬉々として語る少年｡なんか見たことある顔だな｡
千恵「ねぇ､知り合い?」
A「ううん､違うよ｡」
千恵「じゃあ何で見たことあるの?」
何でだろ｡名前を聞けばわかるかも｡
A「あなたの名前は?ここはどこ?今の元号と年と日付は?」
少年「オレは沖田総司だけど･･･今安政2年の10月2日でここは奥多摩の山のひとつだけど･･･そんなことも知らねぇの?」
･･･････････｡
･････････････････････｡
････････････････････････････････!?
安政2年!!!!????
私たちは驚きのあまり開いた口が塞がらないってこう言うことなんだと学んだ｡
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作者名：さすらいの作者 x他1人 | 作成日時：2017年2月12日 22時
