No.15 ページ18
放課後
A「うーん・・・。」
唸るAに不信感を抱き声をかける千恵。
千恵「どうしたの?」
A「なんか・・・嫌な予感がするの。」
その言葉にゾッとする千恵。
なぜなら数ヵ月前、真二に教えてもらったのだが、Aがぼんやりしているその日以降には何かしら嫌な事が起きているといっていたからだ。
単なる偶然とはいえ実際にあの時の交通事故はAがぼんやりしたあとすぐに起きたのだ。
千恵「まさか〜。そんなすぐには起きないよ。ねぇ?陽菜。」
隣にいた陽菜に同意を求め、陽菜も「激しく同意」というように大きく頷いた。
しかし声が分かりやすく震えていた。
A「そうかな?長井君がねおとといいってたんだけど、あの交通事故だって私が嫌な予感がするっていったら起きたんだよって。なら、可能性は十分あるよ。」
そうしたら
陽菜「やめて!そんなこと言わないで!私達はもうあんな思いはしたくない!」
と叫んだ。
陽菜が叫ぶのは初めてだった。
それだけあの事故が恐ろしかったのだろう。
しかしAの予想と反してその次の日もそのまた次の日も嫌なことは起きることはなかった。
みんなが恐れていたことが起きたのはおおよそ5か月後、つまり交通事故から約一年後の事だった。
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作者名:さすらいの作者 x他1人 | 作成日時:2017年2月12日 22時