友達なんて… (ページ4)

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第３幕ページ4

チャイムが鳴った

教室が騒がしくなり担任がそれを静める

中学でもよく見た景色

先生「静かにしなさい！今日からお前たちは高校生だ。その自覚をしっかり持って勉学に励むように。もうほかに言うことはないな。ではこれでＨＲを終わる。出席番号１番のやつ、号令かけろ」

澪「起立！礼」

皆がバラバラに「ありがとうございました」と言った

するとまわりはすぐに近くの子に話しかけていった

…そう僕以外は

澪「なぁなぁ、部活なに入るか決めた？」
円「まだ！」
華「私はバイトやるから入らんわー」
凪「私も」
創「俺は特に決めてへん。てか、部活とかめんどいし、バイトせんでも親の金あるし」
澪「創君家ってお金持ちなん？」
創「んー…別にふつーやと思うけどな」
澪「へー、ほかの人はどうすんの？」
遙「うちはダンス部はいろっかなって思ってんねん」
円「あ、じゃあ私もダンス部入る！ってか入りたい！」
遙「ほんま？ダンス部結構強いよ？ここの学校」
円「強いからこそ燃えるんやん」
澪「分かるわその気持ち！じゃあさ、３人ではいろぉや！私も入りたいし」
遙「んー、まぁええよみんなでやった方が楽しいし」

A(楽しそうだな…でも僕は………もし話しかけたら答えてくれるかな？うぅ…やっぱり僕には)

友達を持つ資格なんてない

そう思った僕は鞄を抱えて教室を飛び出した

この選択が後にあんな悲劇を生むだなんて思いもせずに

あの時、誰かに話しかけることさえできていれば…何か変わったのかな。