屋上限定身代わり彼女【綾瀬恋雪】

未完成恋愛＊５＊ ページ6

〜貴方SIDE〜






ちょっと悪いかなって思いながら、恋雪君を撫でる。


そしたら、何かの枷(？)が外れたのか泣き出す。


だからよりいっそう優しく撫でた。



“大丈夫だよ”って伝わるように。失恋するのはものすごい辛いことだけど

せめてそれから立ち直るまでは一緒にいてあげるからって。


本当は抱きしめたいくらいの衝動だってある。


でもをやっちゃったら、身代わりの度を超えちゃうような気がするから・・・ね







貴「恋雪君。恋雪君はもう十分に頑張ったし、耐えたよ。

　 だからもう、我慢しなくてもいいんだよ？」



恋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






身体が小刻みに震えてる・・・・多分、声を抑えているからだろうけど






貴「・・・・・・・・・・・ゴメンね」((ボソッ






それが見ていられなくて、やっぱり抱き締めてしまった。







恋「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ッ」






遠慮がちに、恋雪君の手が私の背中にまわる


でもやっぱり声を抑えてるみたいで震えている。


ちなみに、今は私より恋雪君のほうが背が高いので、立膝のまま私は恋雪君を抱きしめている。


つまり、恋雪君の顔は見れない。


正直、ちょっとこの体制はきつい。何せ恋雪君は私の方に唇を押し当てて声を我慢してる状態。






貴「・・・・・・・・・・・・・・・」





背中をあやすように撫でる。声、抑えなくてもいいのになぁ・・・・・・・・・・





貴「声、抑えなくてもいいんだよ？」





誰もいないし、と付け加える。


・・しばらくすると声を抑えるのをやめて思いっきり泣き始めた。




肩が濡れるのは全然気にならないけど、恋雪君の声がやっぱり辛くて


抱きしめる力を強くする。恋雪君も私を強く抱き締めちゃってるけど



まぁ、それもいいかな









✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱✱





恋雪ちゃん＝園芸部


植物とか好きなんですかね〜・・・

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