第九十八魔(カルエゴside) ページ7
「貴方も教師ならば!自分の受け持つ生徒の事を信用するべきではないのですか!」
アスモデウスの言葉に何も言えなかった
確かに、ハドラがそんな生徒で無い事は知っている
だが状況証拠から言えばハドラが疑わしいのもまた事実
ならば考えられるのはアミィ・キリヲに利用された可能性
……正直そちらの方がしっくりくる
なれば今のハドラの同様ぶりにも説明がつく
「……少々早計だった。貴様の言う通りだな。」
俺がそう言うとアスモデウスはハッとして頭を下げた
「申し訳ありません。出すぎた事を……」
「いい。貴様の意見は正しいのだから。ただし、場合によっては感情に流される思考理論になると言う事は頭に入れておけ。」
「……は。では私はこれで。ハドラの事、よろしくお願いいたします。」
アスモデウスは再度頭を下げるとその場をあとにした
(さて……)
ハドラの状況は未だに把握しきれていない
が、そろそろ気付け薬が効ききっている頃だろう
「モモノキ先生、ハドラの容態は?」
「は、はい。今は落ち着きを取り戻していますが、話しかけても何も話してくれません。あとかなり衰弱した状態でして……」
「……少し、二人だけにしてくれませんか?教師として、話をしたい。」
「わかりました。」
モモノキ先生にそう言えば中にいる教職員に手引きして中にはハドラしかいなくなった
そんな部屋に俺は足を踏み入れる
俺を認識したハドラは一瞬ビクッと体を跳ねさせ、目をそらした
俺はそのままハドラに近づき近くの椅子に腰掛けた
ハドラはかなり緊張した様子で目をオロオロと動かした
「……容態はどうだ?」
比較的俺が思う中で穏和な声で話しかける
するとビクビクしながらもハドラは言葉を紡いだ
「は……大分…先よりは安定している……かと……」
「そうか……それはよかった。」
「御心配をかけ……申し訳……ございません……」
そう言うとハドラは益々顔色を悪くした
が、少々酷かもしれないがこれは伝えなければならない事実だ
「花火の件だが、理事地と入間によって無事終結したそうだ。生徒誰一人として死傷者怪我人はなく、アミィ・キリヲは無事魔関に連行されたそうだ。」
「っ……よかった……」
ハドラは少し安心した様だった
が、すぐに暗い表情を浮かべると震えだした
「……私が悪いんです。」
「ハドラ……?」
「ごめんなさい……ごめんなさい……申し訳無くて……申し開きも出来なくて……取り返しのつかない事をしてしまった……申し訳ありませんカルエゴ卿……!」
その声はとても悲痛だった
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時