第百二十二魔 ページ32
「と、いう訳なんだが……」
「すみませんすみません申し訳ありません!」
今私は全力で礼をしてカルエゴ卿とバラム先生に謝罪している
朝の無礼もあったのにスピネルのせいで更に迷惑をかけ挙げ句の果てには私が聞きに行くべき事項をカルエゴ卿達に丸投げしてしまうことになるとは……!
「そ、そんな謝らなくても……」
「いいえ!本来私自身がやるべきだった事!それをお二方に任せきりにしてしまったこの失態!如何様に謝罪しても足りません!あとカルエゴ卿!朝の失態どうぞ罰をお与えください!」
「い、いや、そもそもこいつのせいでああなっていたんだろう?謝罪は不要だ。」
「ありがたき幸せぇ……!」
何と慈悲深き御方!
流石私が幼少の頃より焦がれ続けた悪魔!
私は心より感謝した
「ハッハッハー!そうだぞハドラ嬢!気に病むと体も害してしまうからな!」
「元はと言えば貴様のせいだぁぁぁぁ!」
「ぶあぁぁぁぁ!首!首やめて!俺は梟じゃないいいい!」
私は思い切りスピネルの首を捻ってやった
こんのアホ鳥めがぁ!
「貴様のせいで何日安眠できてないと……」
「やはり寝てなかったのか!」
「大丈夫!?え、何日寝てないの?」
「ご安心ください!精々一週間程度です!」
「「寝ろ!」」
「え?」
二人から何故か盛大なつっこみを受け私は首をかしげた
一ヶ月不眠をやり遂げた私にとってはこんなこと朝飯前なのだが……
「魔生物室貸すから一時間は寝て!」
「貴様っ!抜け駆けは許さんぞ!」
「君のが抜け駆けしまくってるじゃないか!師団披露の一件許した訳じゃ無いんだからね!?」
「あの?」
「「!」」
何やら口喧嘩をしている二人に私は首をかしげた
何かあったのだろうか
確か学生時代から交遊関係を深めていると聞き及んでいたが……
「男の喧嘩は見苦しいぞー?それに!ハドラ嬢は俺と結ばれる運命に……」
「
「えっ、ノォォォォォォ!」
先程カルエゴ卿が仰有られた通り命じればスピネルはペンダントに吸い込まれていった
「出して!出してハドラ嬢!」
「黙れ。」
「ハイ。」
命令しなかったのはせめてもの慈悲だ
だが次喋ったら命令にきりかえて二度と喋らないようにしてやる……
「あ、本当にありがとうございましたカルエゴ卿、バラム先生!」
「教師として当然の事をしたまでだ。気にするな。」
「ハドラちゃん、君も頼ることを覚えてほしい。何でも一人で抱えずに僕に相談してね!カルエゴ君じゃ気軽には無理でしょ?」
「なっ、貴様シチロウ!」
「ありがとうございますバラム先生!」
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時