第百十七魔 ページ27
《〜♪》
暖かい
誰かの歌声が聞こえる
とても懐かしい
これは子守唄だ
昔お婆様が歌ってくれた優しい子守唄
《まぁ、メイデンったらねてしまったのね?》
《えぇ。この子はきっと凄い子になるわ。真面目で、素養もあって、純粋な孫娘。私の自慢よ……》
《フフフ。お母さんはいつもそれね。でもわかっているでしょう?メイデン、立派な※※に育つのよ……》
何故だろう
最後のところが聞こえない
ああ、でも眠いな
この暖かさにずっと……抱かれて……
ーーーーー
目が覚める
まず最初に目にうつったのは真っ白な胸
顔をあげ目に入ったのは憧れのあの人
「グッドモーニン!sweetheart!よく眠れたかい?」
「……」
ではなかった
それによく似た変人だった
誰だこいつ
「誰だ貴様。退け。」
「辛辣!だがそんな所も魅力的さ。おっと、自己紹介がまだだったね姫君。俺はスピネル、君の王子さ!」
「……おやすみ。」
「ハドラ嬢!?」
うん、疲れているんだな
もう徹夜はやめた方がいいのだろう
じゃなきゃこんな悪夢みない
「そ、それはないだろうハドラ嬢!現実だよ!目を開けておくれよ!……あ、それとも黒雪姫が如く愛のキッスをお望みなのかな?」
「死ね変態!」
「ゴフッ!?」
私は変態に蹴りをお見舞いしてやった
夢でないのなら致し方ない
殺そう
「ちょ、え、ハドラ嬢!?」
「貴様、余程生き急いでいるようだな?私の尊敬せし御方に化けるとは……死して消え去れ変態。」
「変態扱いしないで!」
泣きべそをかく変態に私は魔力全開で毒を御見舞いしてやろうとした
姿形はカルエゴ卿なのだ
せめてもの慈悲に外傷なき死をくれてやろう
「死ね。」
「イヤァァァァァ!」
「ハドラちゃんまって!」
「!」
その時バラム先生が扉を蹴り開けて入ってきた
「大丈夫ハドラちゃん!何かこいつにされてない!?」
「え、あ、はいまぁ。」
「よかったぁ……」
深いため息をつきながらバラム先生は安心したようで変態の首を締め上げながら言った
「彼は君のペンダントに眠ってた魔神なんだ。実質使い魔二号だね。君が無理矢理唱えさせられた禁忌呪文で呼び起こされたらしいけど全部こいつが仕組んだことだから気にしないでね。あと彼が死んだら君も死んじゃう魂の契約だからくれぐれも半殺しに抑えるようにしてね。わかった?」
「は、はい!」
つらつらと噛むことなく語られたそれに私は頷いた
「へい、筋肉ボーイ……しまってる、しまってるよ。」
「うるさい。」
「ぐえぇっ!」
変態は更に首を絞められていた
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時