第百十六魔(カルエゴside) ページ26
「どういうことだ!」
私が声を荒げれば奴は心底ムカつく顔で言った
「先の禁忌呪文、あれは俺とハドラ嬢を魂の契約にて結ぶもの。片方が死ねばもう片方も死ぬ血の契約よりももっと濃く、期間は死ぬまで永劫解除不可。これはもう結婚するしか!」
「どんな理論だ馬鹿者!というか私の姿でその様な振る舞いと言動はよせ!」
瓜二つの存在があんな振る舞いをしているのは気味が悪いし何よりうざい、死ねばいいのに
と、その時アスモデウスが前に出た
「待て貴様、魂の契約とはいったが、あれは貴様がやらせた行為ではないのか?」
「えっ……」
「あの時チラと見えたが本が落ちたにしてはあまりにも不可解だった。それに詠唱も無理矢理やらせていたように見える。あれは、貴様がやらせたのではないか?更に言えば、契約したからといって結婚等と軽率に事を運ぶのはあまりにも横暴だ。」
「うぐっ……!」
どうみても奴は動揺していた
つまりそういうことなのだ
「
「横暴野郎。」
「死に晒せ。」
「酷いぞお前達!心は痛まないのか!」
「「一ミリも。」」
「悪魔!」
「「悪魔だからな。」」
「息ピッタリかよチクショー!」
地団駄を踏む奴は泣きながら叫びだした
「あーそーですよー!実体と契約を得るために唱えさせた!でもだからなんだよ!俺はハドラ嬢に一目惚れだったんだ!あちらこちらと転売されて日の目も見ずに終わるのかと思っていた俺を彼女は救い出してくれた!運命だろこんなの!」
「姿はカルエゴ君なのにIQはゴミレベルだね彼。」
「言ってやるな聞こえるだろ。」
「聞こえるのわかって言ってるだろ!傷ついたー!」
「勝手に傷ついておけクズが。」
「お前俺より遥かに年下だし実力だって下なんだからなピンク野郎!」
「黙れ白達磨。」
わーぎゃー騒いでいるとチャイムが鳴った
しまった授業が……!
「ハドラちゃんの安否が心配だな……」
「シチロウ、行って様子を見てきてくれ。アスモデウスは授業に行け。」
「うっ、了解致しました。」
不服そうなアスモデウスを見送ると私は奴を睨み付けた
「貴様の処遇はどうするか……とにかく会いたくないがあのアホ理事長に事情の説明をしておくか……」
「あ、あ、あ?この俺が素直に着いていくとでも思ってるのか?それにそろそろ我が姫君が起きる頃だ。目覚めのモーニングコールをしなくてはな!それでは!」
「は!?おいこら貴様待て!」
制止もやむ無く奴は光の粒子になって消えた
(ハドラ……!)
私は急いで医務室まで走った
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時