第百十二魔（バラムside） ページ21
「あーあ。師団披露終わっちゃったなー。」
僕はいつもみたいに部屋で独り言を呟いていた
膝には大量に盛られたお弁当
しかし味気なくて食は進まない
あの時、ハドラちゃんにいった言葉
＜もしどうしても恥ずかしいなら、今度から僕と一緒に食べようよ。皆で食べた方がきっと、美味しいから。＞
あれは自分の為も入っていた
ハドラちゃんとご飯が食べられたら、きっと楽しい
でも、彼女は全て忘れてしまった
僕の言葉も
約束は勿論の事、一緒に師団披露を見て回ったのも覚えていない
「はぁ……」
今となっては同じことを言うのもこっぱすがしくて出来やしない
「早く食べよ。調べたい文献もあるし……」
僕は大きな肉の塊を手に取ると口に運んだ
その時だ
扉を誰かがノックした
カルエゴ君かと思ったがそれは違った
「バラム先生！ハドラです！入っても宜しいですか？」
何よりも待ち望んでいた声が聞こえた
「も、もも勿論！」
僕がそう言えばおずおずとハドラちゃんが入ってきた
「お食事中でしたか。」
「まぁね。」
とはいえ彼女は何か別のようがあってきたのだろう
だって彼女は全て忘れ……
「なら丁度よかったです！私も昼食を共にしようと思いまして……」
「え！？」
彼女は懐から小袋を取り出し、中に手を突っ込む
すると中からその小袋には明らかに入らないであろう大きさの鬼ぎりが顔をだした
「少々高かったんですが、これなら誰にも迷惑かけずに好きなだけ食べられますので。」
おかしいな
彼女は忘れてる筈なのに
「どうして一緒に食べようと思ったの？」
恐る恐る聞いてみる
彼女は少し悩んだそぶりを見せたがすぐに笑顔で
「何ででしょうか……ですが、バラム先生と食べたいと思ったので。ご迷惑でしたか？」
「そ、そんなことないよ！」
「そうですか！」
そう言うとハドラちゃんは口許だけだけど笑った
「でもいいの？僕の食べ方は見てて決していいもんじゃ……」
「ご安心下さい。私もにたようなものです。」
彼女は次々と食べ物を小袋から出すとうねる髪に食べさせていく
「これのせいではしたないとか心ない言葉をかけられ続けてきました。でもバラム先生ならわかってくれると思えて……」
「……本当に、ハドラちゃんは僕と似てるよ……」
少し微笑むと僕もお弁当を食べる
談笑して、お弁当を交換して
久しぶりだなぁ……
とても心が暖かくなって、ほんわかして
今までにないほどに楽しく素敵な昼食に僕は笑顔を溢した
ハドラちゃんもとても嬉しそうに食べ物を頬張っていた
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ！いい女！← (2020年2月27日 19時) (
レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ（ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス！ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう！（ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ！はっ！） (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ﾟ∀ﾟ) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇鍋ソース | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時：2019年12月15日 20時
