第百七魔(カルエゴside) ページ16
ブラックコーヒー片手に賑やかな店内には目もくれず、俺はひたすらにハドラばかりが目に入ってしまって仕方なかった
目の前では美味しそうに魔ピオカを頬張るハドラ
率直にいおう
ひたすらにかわいい!
(何だその真ん丸のほっぺは!リスか!しかも目尻も緩んでるしアークソ……!)
言葉にできない想いが渦巻き俺は行き場のない感情に悶えていた
どうしろというんだ……!
こんなの見せられて平気でいられる男がいるか、いやいない!
ポーカーフェイスを装う事だけに全力を尽くしているとふとハドラと目があった
ハドラは柔らかく頬を赤らめてまるで幼い少女の様に無垢な微笑みをみせた
こんの……!
何故俺にそんな顔が向けられるんだ!
普段俺に向けられる視線なぞ嫌悪か恐怖だというのに!
それ故に100%の濁りない好意が嬉しくて仕方なかった
ハドラには頼って欲しいし頼らせて欲しいと思える
いっそのこと本人に真意を聞くか?
俺の事をどう思ってるかとか……
いやどういう風に聞けと!?
タイミングなんて掴めやしない!
今まで恋なんて経験したことのない俺は悶々とするばかりだった
「へへへ……」
「何だハドラ。随分と上機嫌になったな。」
「そうれすか?」
(……ん?)
ハドラの呂律が回っていない
おかしい
あきらかにおかしい
俺はバッとメニューをみる
そこに書かれていた文言に俺は目を見開いた
[心をポカポカさせ本心がでる本音魔ピオカを使用!普段本心を隠している子に飲ませよう!※一時間経過するとそれまでの記憶は残りません!]
(何だとぉ!?)
つ、つまり!?
今のハドラは……
「カルエゴ卿と一緒にこうして師団披露を見て回れるなんて夢の様れす……!夢じゃなきゃいいなぁ……へへへ……」
顔を赤らめてニッコリ笑うハドラにもう俺のキャパシティは限界を突破していた
どうしろってんだほんとに
こんなかわいい生物俺にどうしろと
い、いや待てよ?
今ならばハドラに本心を聞き出せるのでは……
馬鹿なことを!
そんな姑息な手段を用いてどうする
たが……
「嬉しいなぁ……へへ……」
もういいだろ、いいだろ!?
大丈夫だ
本心を言ったとて記憶には残らないのだから!
悪魔とは少しでも興味を持ってしまったらいてもたってもいられないもの
それが悪魔の性
これは不可抗力だ……!
「は、ハドラ……」
「なんれすかぁ?」
「そ、そのだな……わ、私の事を……ど……」
バシンッ
耳元で何かを叩いた音がした
驚いて窓を見るとそこには
「コヒュー……」
(!?)
目をかっぴらいて俺を睨み付けるシチロウがいた
118人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「魔入りました!入間くん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時