第百二魔(カルエゴ&バラムside) ページ11
「っ……!?」
瞬間、魔力を急激に吸い上げられた
いや、これは……
(魂ごと呑まれる……!)
「カルエゴ君!」
必至に手を離そうとするが、魔力の光が絡み付き離さない
後ろからシチロウが加勢するもやはり離れない
それどころか俺を通してシチロウの魔力まで持っていかれている
「何っ……これっ……!?」
「知るかっ……!とにかくこのままでは魂ごとペンダントに吸いとられる!」
視界が霞む
このままでは本当に不味い
シチロウ共々共倒れする未来しかみえない
こうなれば……
「一かバチかっ……!そんなに魔力が欲しければくれてやる!」
「カルエゴ君何を……!」
「パン・ドルーラ!」
俺は魔力全解放の呪文を唱える
すると一気に膨大な魔力が体から抜け、ペンダントに呑まれていった
一気に入れたためかその反動で何とか魂は持っていかれずにすんだ
「カルエゴ君!カルエゴ君!」
シチロウの呼ぶ声が頭に響く
が、魔力を全て持っていかれた為俺はそのまま気を失ってしまった
ーーーーーー
「な、何だったんだ……今の……」
魔力切れで気絶したカルエゴ君の頭を膝に乗せつつ僕は思案した
あんな魔具は見たことがない
悪食の指輪と同等魔力を吸い貯めておく物ではあるみたいだけど……
それならばそれ相応の魔力が漏れ出る
が、ペンダントからは先程と変わらないごく微量の魔力しか出ていない
魔力を喰らった?
そしてそれを何かのエネルギーに変えた?
そもそも魂まで吸われそうになるなんて……
前々からあのペンダントは魔力を放ってた
それが恋愛成就のものかはたまた別の用途なのかはわからなかったけどどうやらあのペンダントはそういうものじゃないようだ
それも、そう易々と手にはいる代物とも思えない
どこで手にいれたのかは知らないけど危険なものには他ならない
(どういうことなんだ?とにかく調べてみないことには……)
僕はカルエゴ君を椅子に座らせ毛布をかけた
カルエゴ君なら担任として看病していたっていう言い訳ができるしね
……くそほどくやしいけど
ま、何はともあれこれで一つ貸しができたしこれでよしとしよう
このあと会議とか評論会があるけどそこら辺の進行はダリ先生がやってくれるし必要資料はあとでカルエゴ君に渡してあげよ
(とはいえ僕も枯渇するまでとはいかずとも魔力を大分持っていかれたし、ちょっと寝たいなぁ。ま、僕は本祭の評価係じゃないし事がすんだら寝よう。調べるのはその後でも遅くない。)
そう思い僕はよろつく足を前に進めた
二人とも大丈夫かな……
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闇鍋ソース(プロフ) - ミミさん» うほっ!いい女!← (2020年2月27日 19時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - うおおお鍋さんの阿部さんが見え隠れしてるウゥ(ヤラないか、はっ! (2020年2月27日 19時) (レス) id: 478e853934 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - レナータMRさん» イエス!ヤラナイカが脳内を埋め尽くすであろう!(ズンチャッズンチャズンチャッズンチャッズンチャッズンチャッヤラナイカ!はっ!) (2020年2月27日 18時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
レナータMR - メイちゃん頭打って性格変わらないといいけどアメリさんみたいになったらそれこそアズ君とカルエゴ先生とバラム先生の理性が…… (2020年2月27日 18時) (レス) id: e662a9d0a8 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - さゆゆ☆さん» へっへっへ( ゚∀゚) (2020年2月27日 7時) (レス) id: bdf5382829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇鍋ソース | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/
作成日時:2019年12月15日 20時