蛇竜は番犬に恋をする2 (ページ20)

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第六十五魔ページ20

すかさずそこにアスモデウスが割って入り、炎で撃退する

「全く無礼な……」

「アズ君っ！」

「入間様、危ないですので我々の後ろへ。」

私は入間様を庇う様に前にたった

「ありがとうメイ！」

「当然の事です。その……オトモダチですから。」

「！」

そう言うと入間様はまるで小動物のように柔らかく笑った
何だか恥ずかしい……
やはり慣れない事はしない方がいいな……

「おいあれっ！」

「間違いない！」

「アスモデウスにハドラだ！」

「一年首席に成績優秀者！」

「是非我が師団に……！」

上級生達が経歴や位階に誘われ向かってくる
アスモデウスはフッと炎を吹いて広げるとそのまま自分達の周りを取り囲むように炎のサークルを作った

「ええい生意気な！」

「入間様の閲覧の邪魔をするな！」

私も負けじと上空から襲ってくる上級生に向けて麻痺毒を放つ
ハエの様に上級生達は倒れていった

「さっ、ご覧ください！」

辺りには騒ぎを見に来た一年生がいたのだが、その一年を取り合って正に阿鼻叫喚たる光景が広がっていた
悪魔らしいというかなんというか……

「なんというか……凄まじい。」

入間様は軽く引いていた

「しかし大丈夫ですよ。こう言った時に生徒を統率をとる師団こそ、生徒会です。」

丁度その時生徒会がやってきた
確か入間様は生徒会長と仲が良好だったな……
と、その時生徒会長がこちらに向かってきた
アスモデウスは静かに炎を消し、礼をした
私も自分より高位階の彼女に礼をする
周りからは感嘆の声があがる

「あー……生徒会も師団だからな！新人を募集している！ぜっ前回の昇級試験は見事であったし！伸び代があると判断したのだ！もっもっと頻繁に会って読書したいとかではないぞ！いっいつでも見学に来るがよい！」

そう言うとアメリ会長は足早に去っていった
軈て、師団勧誘も落ち着き、上級生も一年塔に幅広くバラけたらしい

「入間様、勧誘も落ち着いてきましたし教室塔の方へ行ってみましょう！」

こうして私達は教室塔に向かった
教室塔では様々な師団がチラシ配りや勧誘に勤しんでいた
進んでいく中で勧誘が滅茶苦茶来たが全員麻痺毒で動けなくした
勧誘等されなくても自分で決めるわ

「おー！お祭りみたい！ね！入間ち！」

「そうだね。」

「入間ち！？」

気づけば入間様の手には山の様にチラシが積まれていた

「何かどんどん積まれていって……」

「だめだよ！必要な分だけとらないと！」

ウァラクが珍しくまともな事を言ったので感心するも束の間
サキュバス師団に誘われてそのチラシを貰い、アスモデウスに叱られていた